夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
最近、パートナーとの会話が減っていませんか?些細なことでイライラしたり、すれ違いを感じたりしていませんか?
この記事では、夫婦仲が悪化する原因を4つのパターンに分けて解説し、それぞれに合った具体的な改善方法を2回に渡ってお伝えします。
コミュニケーション不足、価値観の違い、ストレス、親族問題など、あなたの状況に当てはまる原因が必ず見つかるはずです。

改善には「相手を変えようとせず、まず自分から変わること」が最も大切です。
この記事を読めば、今日からすぐに実践できる具体的なアクションが分かり、少しずつ夫婦関係を修復していくヒントが得られます。
一緒に、温かい夫婦関係を取り戻していきましょう。
1. 夫婦仲が悪化する主な原因とは
夫婦仲が悪くなってしまうのには、いくつかの典型的な原因があります。まずは自分たち夫婦に当てはまる原因を知ることが、改善への第一歩となります。
多くのカップルが抱える問題には共通点があり、それを理解することで具体的な解決策が見えてくるのです。
1.1 コミュニケーション不足による問題
夫婦仲悪化の最も多い原因が、日々のコミュニケーション不足です。結婚当初はあんなに話していたのに、いつの間にか必要最低限の会話や事務連絡しかしなくなっていませんか。
仕事や家事に追われて、パートナーとゆっくり話す時間が取れない日々が続くと、お互いの気持ちや考えがわからなくなってしまいます。
「言わなくてもわかるはず」という思い込みは最もNGです。
夫婦であっても言葉にしなければ伝わらないことはたくさんあります。むしろ、言葉でしか気持ちを相手に伝える方法はありません。
丁寧に自分の気持ちを拾い、丁寧に相手に伝える、ということを怠ってはいないでしょうか?
小さなすれ違いが積み重なると、やがて大きな溝となってしまうのです。
1.2 価値観の違いから生じるすれ違い
結婚前には気づかなかった価値観の違いが、一緒に暮らす中で表面化することがあります。お金の使い方、時間の使い方、家事の分担に対する考え方など、生活の様々な場面で違いが現れます。
育った環境が違えば、当然価値観も異なります。
どちらが正しいというわけではなく、違いを認め合えるかどうかが夫婦関係の鍵となります。どちらかが、一方的に自分の考えを相手に押し付けていないだろうか、一方的に話をしていないだろうか?というところを振り返ってみてください。
特に子育てや将来の生活設計など、重要な決断が必要な場面で価値観の違いが衝突すると、大きな亀裂につながることもあります。
1.3 子育てや仕事によるストレスの影響
子どもが生まれた時というのは、意外にも夫婦仲が悪化しやすいタイミングです。大人二人だけの生活から一変、小さな子どもがいると、睡眠不足や自由時間の減少で心身ともに疲れ果ててしまいます。
余裕がなくなると、つい相手に対してイライラした態度を取ってしまったり、感謝の気持ちを忘れてしまったりします。
子どもを産んでくれた感謝、子どもを育ててくれている感謝、安心して子育てができるように経済的に支えてくれている感謝を忘れてはなりません。
けれども、子どもを中心に家庭を運営するのではなく、「生きていく単位は夫婦」だと決めることが大切です。
また、仕事でのプレッシャーを家庭に持ち込んでしまうケースも少なくありません。ストレスが溜まると相手の小さな欠点が気になり始め、些細なことで口論になってしまうのです。
1.4 親族との関係が引き起こす摩擦
義理の両親や親戚との関係が、夫婦間のトラブルを生むことも珍しくありません。特に同居している場合や、頻繁に行き来がある場合は注意が必要です。
配偶者が自分の親を優先する態度を取ったり、逆に相手の親との付き合い方について口を出されたりすると、不満が溜まっていきます。
親族問題の難しさは、パートナーとその家族の両方への配慮が必要になる点にあります。夫婦が同じ方向を向けていないと、この問題は深刻化しやすくなります。
2. 夫婦仲の改善を始める前の心構え
夫婦仲を良くしたいと思ったとき、すぐに具体的な行動を起こしたくなるかもしれません。でも、その前に大切なのは「心構え」です。正しい心構えを持っていないと、どんなに努力しても空回りしてしまうことがあります。
ここでは、夫婦仲の改善をスタートする前に知っておくべき3つの心構えについてお伝えします。これらを理解しておくことで、改善への道のりがずっとスムーズになりますよ。
2.1 相手を変えようとせず自分から変わる意識
夫婦関係がうまくいかないとき、多くの人が「相手が変わってくれたら」と思いがちです。
「相手が変わろうとしていないのに、自分だけ変わる努力をするなんて不公平」と思う方も多いことでしょう。
でも、他人を変えることはとても難しいことなんです。
相手を変えようとすると、つい批判的な言い方になったり、押し付けがましくなったりしてしまいます。すると相手は「責められている」と感じて攻撃してきたり、または心を閉ざしてしまうことも。
大切なのは、気がついた方から変わる勇気を持つことです。
まず自分の態度や言葉遣い、行動を見直すことです。あなたが変わることで、相手も自然と変わっていくケースがとても多いんですよ。
たとえば、あなたが穏やかに話すようになれば、相手も落ち着いて話せるようになります。感謝の言葉を増やせば、相手も優しい気持ちになれるでしょう。
「私が変わる」という意識は、夫婦仲改善の第一歩なのです。
2.2 改善には時間がかかることを理解する
夫婦仲が悪くなるまでには、きっと長い時間がかかったはずです。小さなすれ違いや我慢が積み重なって、今の状態になっているのですから。
ですから、関係を改善するにも同じくらい、あるいはそれ以上の時間が必要だと理解しておきましょう。
「夫婦カウンセリングを一回受けたのに変わらない」「1週間頑張ったのに変わらない」「1ヶ月経っても元に戻らない」と焦る気持ちはよくわかります。でも、焦りは禁物です。焦ると余計なプレッシャーが生まれ、かえって関係がぎくしゃくしてしまうことも。
改善は階段を一歩ずつ登るようなもの。一瞬で夫婦関係が改善する魔法はありません。
けれども、小さな変化を見逃さず、「少しずつ良くなっている」と自分を励ましながら続けることが大切です。
時には停滞期や後退する時期もあるかもしれません。それでも諦めずに続けることで、確実に関係は変わっていきます。
2.3 専門家のサポートを受ける選択肢
夫婦の問題は、二人だけで解決しようとすると行き詰まることがあります。そんなとき、カウンセラーなど専門家の力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。
カウンセラーは、たくさんの夫婦の悩みに向き合ってきたプロフェッショナルです。客観的な視点から状況を分析し、あなたたち夫婦に合った具体的なアドバイスをしてくれます。
「カウンセリングを受ける」というと、「よほど深刻なのかな」と思われるかもしれません。でも実際は、問題が大きくなる前に相談することで、早期に改善できるケースがたくさんあるんですよ。欧米では、「マイ カウンセラー」と呼べる人たちが、日常生活の中にいて、小さなすれ違いや喧嘩であっても、気軽に相談する土壌があります。
また、二人だけでは言いにくいことも、カウンセラーという第三者がいることで話しやすくなります。お互いの本音を安全な場所で共有できることが、関係改善の大きなきっかけになることもあります。
自分たちだけで頑張ることも大切ですが、必要に応じて専門家のサポートを受けることも、賢い選択の一つなのです。
3. コミュニケーション不足が原因の場合の改善方法
夫婦仲が悪化する原因として最も多いのが、コミュニケーション不足です。忙しい毎日の中で、いつの間にか会話が減り、すれ違いが生まれてしまうことはよくあります。
でも大丈夫です。コミュニケーションは意識的に取り組むことで、必ず改善できます。ここでは、今日から始められる具体的な方法をご紹介します。
3.1 毎日の会話時間を意識的に設ける
まずは1日10分でもいいので、二人で話す時間を作ることから始めましょう。
テレビを消して、スマホを置いて、お互いの顔を見ながら話す時間です。朝のコーヒータイムや、寝る前のほんの少しの時間でかまいません。
「今日どうだった?」という簡単な質問から始めて、日常の小さな出来事を共有してみてください。最初はぎこちなくても、続けていくうちに自然と会話が増えていきます。意味のない会話でも構いません。むしろ、そうした意味のない日常が積み重なるということが、夫婦の形でもあるからです。
食事中にスマホを見ないルールを作るのも効果的です。
共働きのご家庭では、夫婦が朝も夜も別々に食事を摂る家庭もあります。ですが、夫婦関係がよくない場合には、食卓は家族のコミュニケーションの場として大切にしてほしいところですので、週末は一緒に食べるという努力も必要です。
3.2 感謝の言葉を伝える習慣をつける
「ありがとう」という言葉は、夫婦関係を良好に保つ魔法の言葉です。
当たり前だと思っていることにこそ、感謝の気持ちを言葉にして伝えましょう。
「お仕事お疲れさま」「ごはん作ってくれてありがとう」「おいしいね」「ゴミ出ししてくれて助かった」など、小さなことでいいのです。
最初は照れくさいかもしれませんが、感謝を伝えられると誰でも嬉しいものです。相手も自然とあなたに感謝の言葉を返してくれるようになります。
一日一回、相手に感謝の言葉を伝えることを習慣にしてみてください。それだけで夫婦の空気が変わっていきます。
3.3 相手の話を最後まで聞く姿勢を持つ
コミュニケーションで大切なのは、話すことよりも聞くことです。
相手が話している途中で口を挟んだり、否定したりせず、まずは最後まで聞く姿勢を持ちましょう。
「それは違うよ」「でもね」と言いたくなっても、ぐっとこらえて、相手の気持ちを理解しようと努めてください。
話を聞く時は、相手の目を見て、うなずきながら、最後まで口を挟まず、聞くことが大切です。スマホをいじりながら、テレビを見ながらではなく、相手に体を向けて聞きましょう。
「そうだったんだね」「大変だったね」と共感の言葉を返すだけでも、相手は理解してもらえたと感じます。アドバイスや解決策は求められた時だけで十分です。
3.4 非言語コミュニケーションの重要性
コミュニケーションは言葉だけではありません。表情や態度、スキンシップも大切なコミュニケーションの方法です。
笑顔で挨拶する、肩に手を置く、手をつなぐなど、言葉以外の方法で愛情を表現することも意識してみてください。
朝の「おはよう」や帰宅時の「おかえり」を笑顔で言うだけでも、家の雰囲気は明るくなります。
また、ハグや軽いボディタッチも夫婦の絆を深めます。日本人は欧米に比べてスキンシップが少ない傾向がありますが、触れ合うことで安心感や愛情を感じられます。
無理のない範囲で、少しずつ取り入れてみてください。最初は恥ずかしくても、続けることで自然になっていきます。
4. 価値観の違いによる夫婦仲の改善策
結婚生活を続けていると、育ってきた環境や考え方の違いから、さまざまな場面で価値観のズレを感じることがあります。お金の使い方、子育ての方針、休日の過ごし方など、些細なことから大きなことまで、意見が合わずにぶつかってしまうこともあるでしょう。
でも、価値観が違うことは決して悪いことではありませんし、むしろ価値観は違って当然です。だからこそ、コミュニケーションが大切なのです。
違いを認め合い、お互いを尊重することで、夫婦の絆はより深まります。ここでは、価値観の違いによる夫婦仲の改善策を具体的にご紹介します。
4.1 お互いの価値観を尊重する態度
まず大切なのは、相手の価値観を否定しないことです。「そんな考え方はおかしい」「私の方が正しい」と決めつけてしまうと、パートナーは心を閉ざしてしまいます。
あなたにとって「普通、こうだろう」と思う、その価値観は、相手にとって「普通」であるとは限りません。
相手が大切にしていることには、その人なりの理由や背景があります。たとえば、節約を重視する人は、育った家庭環境の影響かもしれません。逆に、経験にお金を使いたい人は、人生を豊かにする価値観を持っているのかもしれません。
「あなたはそう考えるんだね」と、まずは相手の意見を受け止める姿勢を持ちましょう。理解しようと努力する態度そのものが、相手への愛情表現になります。
4.2 妥協点を見つける話し合いの方法
価値観の違いがあっても、夫婦として生活していくには、お互いが納得できる妥協点を見つけることが必要です。
話し合いをする時は、感情的にならず、冷静に向き合う時間を選びましょう。疲れている時や忙しい時は避けて、お互いに落ち着いて話せる環境を整えることが大切です。平日の話し合いは避けて、休日のゆったりした時間に話すことをお勧めします。
「私はこう思う」という主語を使って、自分の気持ちを伝えるようにすると、相手を責める印象を与えずに済みます。「あなたはいつも〇〇だから」という言い方は、相手を攻撃していると受け取られやすいので注意が必要です。
どちらか一方が我慢するのではなく、お互いが少しずつ歩み寄る「ウィン・ウィン」の解決策を探しましょう。たとえば、お金の使い方については「毎月の予算を決めて、その範囲内で自由に使う」といったルールを作るのも一つの方法です。
4.3 共通の目標を設定して絆を深める
価値観の違いを乗り越える最も効果的な方法は、夫婦で共通の目標を持つことです。二人で目指すものがあると、日々の小さな違いが気にならなくなります。
目標は大きなものである必要はありません。「月に一度は二人で外食する」「来年の夏は家族旅行に行く」「子どもの進学資金を貯める」など、身近な目標でも十分です。
私は、長期スパンでのファミリーキャリアを作ることもお勧めしています。例えば、いつキャリアアップのための資格を取るのか?子どもの入学にはいくらのお金が必要なのか?マイホームはいつ頃必要かなど、大きなライフイベントを共有しておくと安心ですね。
大切なのは、その目標に向かって二人で協力し合うこと。一緒に計画を立てたり、進捗を確認し合ったりする中で、自然と会話も増え、「私たちは同じチームなんだ」という意識が芽生えます。
また、共通の趣味を持つことも効果的です。一緒に料理をする、ドラマを見る、ウォーキングをするなど、二人で楽しめる時間を作ることで、価値観の違いを超えた絆が生まれていきます。
子どもも含めて、家族みんなで楽しめることを早い段階で見つけておくと良いでしょう。
たとえば、プロスポーツの応援や、キャンプ、家族みんなで楽しめるテニスや卓球、武道など、家族全員で共通の話題ができる他、家族ぐるみでお付き合いできる仲間ができていくと、楽しいですね。
価値観の違いは、一朝一夕には解決しないかもしれません。でも、お互いを理解しようとする気持ちと、少しずつ歩み寄る努力を続けることで、夫婦の関係は必ず改善していきます。
まとめ
夫婦仲の改善は、一朝一夕には実現できないものですが、適切なアプローチで確実に関係を修復していくことができます。
この記事では、夫婦仲が悪化する主な原因として、コミュニケーション不足、価値観の違い、子育てや仕事によるストレス、親族との関係という4つの要因をご紹介しました。
前編では、コミュニケーション不足と価値観の違い、それぞれの原因に応じた具体的な改善方法をお伝えしてきました。
改善を始める前には、「相手を変えようとせず自分から変わる」という心構えが何より大切です。
相手の変化を期待するのではなく、まずは自分自身の言動や態度を見直すことが、夫婦関係の好転につながります。
また、改善には時間がかかることを理解し、焦らず継続的に取り組む姿勢が求められます。
具体的な行動としては、毎日の会話時間を設ける、感謝の言葉を伝える、共通の趣味を見つけるなど、日常でできることから始めてみましょう。
小さな積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。
次回は(後編)子育てやストレス、親族との関係についてお伝えします。
ずっとハッピーが続くマリッジライフ応援!
ティダテラス 照子
