
夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
50代になると、ふと「私の人生このままでいいのかな?」「私は本当にこの結婚を続けたいのだろうか?」と考える瞬間が訪れることもあるでしょう。
長い年月を共に過ごしてきたからこそ、簡単には答えを出せない——それが夫婦というものです。
今回のブログでは、そんな悩みの渦中にいるあなたに、「私は本当に離婚すべき?」と迷ったときの5つのチェックリストをご用意しました。
焦らず、あなたのペースで「今の自分」と「これからの人生」に向き合う時間として、ぜひ読み進めてみてください。
1. はじめに〜悩んでいるのは貴女だけではありません。
50代女性が離婚を考える背景
50代は人生の後半戦とも言われますが、私は「もう一度自分を取り戻せる大切な節目」だと思っています。
子育てや家族のこと、仕事のこと… これまでいろいろなことに向き合い、踏ん張ってきたあなただからこそ、今「これからどう生きたいか」を考えるのはとても自然なこと。
「離婚するべきか、しないべきか」と迷っているあなたは、きっと自分の人生をもっと大切にしたいと願っているのでしょう。
このブログは、あなたがより自分らしく、心から笑える未来を選べるよう、そっと背中を押すために書いています。
最近は熟年離婚という言葉も一般化し、50代以降での離婚も珍しくなくなりました。
特に子育てが一段落したタイミングや、定年後の生活を考え始めたときに、これまで我慢していた不満が一気に表面化するケースが多いのです。
主な背景は以下のとおり。
- 長年の夫からのモラハラ・暴言
- 経済的・精神的な自立の準備が整った
- 夫婦としての会話や共感がなくなった
- 子どもに気を使わなくなり、気持ちに正直になれた
今の50代女性は、「我慢することが美徳」とされてきた時代を生きながら、自分らしさを大切にする時代へとシフトしてきました。
そのため、自分の人生を見直したいと思うのは、決してわがままではありません。
現代においては、離婚に対する社会的な理解が進み、シングルライフを積極的に選択するケースも増加しています。しかしながら、離婚に伴う手続きや権利の保護、生活設計の見直しなど、知識不足から不安を抱く方も少なくありません。
こうした背景を踏まえ、この記事では法的な手続きや実際の生活設計のポイントにも触れることで、現実的かつ具体的な対策も解説しています。
さらに、50代女性ならではの経験値と知恵を活かし、離婚後の新たな人生をより豊かにするための情報を幅広く収集しました。
例えば、日本司法支援センターの情報や、厚生労働省が提供するシニア世代向けの生活支援プログラムなど、実際に役立つ知識や制度を紹介しています。これにより、ご自身の現状と向き合い、今後の選択肢を明確にするための参考資料としていただければ幸いです。
2. 離婚すべきか判断するための5つのチェックリスト
まずは「今、自分が本当にどうしたいのか」を確認するためのチェックリストを用意しました。
以下の5つの質問に、自分の気持ちで答えてみましょう。
チェック1|一緒にいると心が休まる?
夫と一緒にいるとき、あなたは安心感を感じていますか?
「顔を合わせるとイライラする」「怖い」「緊張してしまう」という状態なら、夫婦関係はすでに危機を迎えているのかもしれません。
チェック2|夫と人生を共にしたいと思える?
これからの人生、夫と手を取り合って歩いていきたいと思えますか?
もし「もう無理」「できれば離れたい」という思いがあるなら、その気持ちはあなたの本音かもしれません。
でも、ここで感情的にならずに、立ち止まって冷静に考える時です。
チェック3|夫婦としてのコミュニケーションは取れている?
夫婦の会話や感謝、いたわり合いはありますか?
日常会話さえ減り、感謝もない状態なら、結婚生活の土台が崩れているサインです。
チェック4|今の生活に幸せを感じている?
今の生活で「自分が幸せか」を自問してみましょう。
我慢や犠牲の上に成り立っている暮らしなら、見直す必要があります。
チェック5|もし離婚したら後悔する?
離婚後の自分をイメージしたとき、後悔よりもホッとする気持ちが強いなら、それがあなたの本音です。
逆に「やっぱり後悔しそう」と感じるなら、別の方法も考えてみましょう。
→このチェックリストの答えがあなたの進むべき道のヒントになります。
ここまでのチェックリストでモヤモヤが残っているのなら、夫婦問題カウンセラーへの相談のタイミングです。
夫婦問題カウンセラーは、修復でも離婚でも、選択した貴女の決断に寄り添って伴走します。
ただし5つともチェックがついたとしても、「即!離婚!」という決断は、時期尚早です。
3. 熟年離婚のメリットとデメリットを整理しよう
離婚するメリット
- 精神的なストレスから解放される
- 自由な時間と空間を得られる
- 自分のペースで人生を歩める
- これからの人生を自分のために使える
- 自己肯定感が取り戻せる
離婚するデメリット
- 経済的不安(収入・住まい・年金問題)
- 社会的な立場の変化
- 孤独や孤立のリスク
- 親族や子どもへの説明や配慮
- 法的手続きや手間の負担
離婚には必ずプラスとマイナスの両面があります。
感情的にならず、現実的な視点で整理することが大切です。
気持ちの上で、修復できるのか?本当に離婚するしかないのか?
今までの生活をどのように「おしまい」にして、どんな新しいページをめくるのか?
しっかり計画を立てて進む必要があります。
4. 離婚を決心したなら
離婚後、どんな生活を送りたいかを具体的にイメージしてみましょう。
以下のようなポイントを考えるのがおすすめです。
- どこに住みたいか
- 生活費はどうまかなうか
- 新しい趣味や学びたいことはあるか
- 友人や家族とのつながりをどう持つか
- 働き方や収入のイメージ
イメージが具体的になるほど、漠然とした不安は消え、前向きな気持ちが生まれてきます。
離婚は準備9割です。焦らず時間をかけて、粛々を準備しましょう。
4.1 離婚前の資産管理
現在の50代、60代の女性は、専業主婦として、あるいはパート労働などで家族を支えてきた方も少なくないでしょう。
離婚後に安定した生活を送るためには、現在の収入、貯蓄、投資、不動産やその他の資産の管理状況を正確に把握する必要があります。自身のライフプランに基づいた資金計画を立て、日本FP協会などの信頼できる情報源を参考にしたり、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することが大切です。
まずは、「年金分割のための情報通知書」を年金事務所からもらいましょう。また、現在、夫婦が所有している財産の把握、夫が持っている金融資産、銀行口座、生命保険、退職金の状況などを把握することが先決です。それらの情報を持って、一度、弁護士などに相談して財産分与について、事前に知識を得ておくと安心です。意外と希望が拓けるものです。
4.2 精神的健康と経済的自立
離婚を決断する前に、精神的健康の維持は極めて重要です。
長年の結婚生活やパートナーとの関係性が、心身にどのような影響を与えているのかを客観的に見極めるため、専門機関でのカウンセリングやストレスチェックを受けることが推奨されます。友人関係や家族の中で、離婚という大変な選択をする貴女の気持ちを支えてくれる人、心配してくれる人がいるかどうかも、大切なポイントです。
また、経済的自立のために何かを学び直したり、社会参加によって自分自身の充実を図って、積極的に人との交流を心がけることも離婚後の新たな人生設計には欠かせません。専門の医療機関や地域の福祉サービス、厚生労働省の情報提供ページ厚生労働省などを利用して、健康管理や精神的サポートの体制を整えましょう。
さらに、生活費の見直しや家計の再編成、国や自治体が提供する各種支援制度の情報を収集し、計画的な生活設計を行うことが求められます。各自治体の福祉サービスや、消費生活に関する相談窓口も確認することで、具体的な対策を講じる手助けとなるでしょう。詳細な情報は、ハローワークの公式サイトなど信頼できる情報源でご確認ください。
また現代では、60歳、70歳を過ぎても、今までの職業経験や趣味の知識を活かして、オンライン起業される方もたくさんいらっしゃいます。
『ストリートアカデミー』、『ココナラ』などに講師として登録して収入を得る道も開かれています。
人生100年時代と言われる今、「もう60だから仕事なんてない」「雇ってくれるところなんてあるわけがない」と、この先の人生をあきらめで染めてはもったいないです。積極的に人の中に入って世の中から必要とされる自分であることが、心を体を健康にしていきます。
4.3 法的手続きと権利保護の理解
離婚を進める上で、法的手続きに関する知識は必須です。民法や家事事件手続法などの法令を理解し、自身の権利や義務について正確な情報を把握することが、後悔しない決断を下すための基盤となります。
そのため、司法書士や弁護士といった専門家への相談を検討すると同時に、権利保護のための対策を講じることが求められます。夫婦問題解決のためのマッチングサイト『リコ活』では、初回相談を無料で、本格的にオンライン相談を受けてくださる弁護士もたくさん登録されています。『リコ活』は、得に離婚問題に詳しい弁護士さんが登録しているので、ぜひ、参考にされると良いでしょう。
4.4 子どもや家族への影響の検証
離婚は、当事者だけでなく子どもや親族、友人といった家族関係全体に影響を及ぼす重大な決断です。
熟年離婚の場合、お子さんは成人しているのであまり影響がないと思われがちですが、財産相続の問題や将来設計、再婚を考える場合の財産管理については、ちゃんとお子さんに確認をしておいた方が、後々のトラブルを避けることができるでしょう。
5. 人生の新しいページをめくる
再婚や新たなパートナー探しのポイント
「おひとり様」を愉しむ方もいれば、離婚はしたけれど「信頼できる誰かと一緒に楽しく過ごしたい」と望む方もいるでしょう。
今ではシニア専門の結婚相談所もたくさんあり、60代、70代でも、パートナーに出会うことができるようになりました。
パートナー探しでは、経済的・精神的な安定だけでなく、共通の価値観や人生観を共有できる相手を見つけることが必要です。信頼できる友人や専門家によるアドバイスを受けることにより、より良い関係性を築けるよう、準備段階から十分に時間をかけて進めることが成功のカギとなります。
婚活に関する情報は、信頼性が高く実績のあるサービスを利用することが大切です。再婚に向けたパートナー探しのためには、結婚情報サービスや婚活パーティー、オンライン婚活サイトなど、多くの選択肢があります。たとえば、実績のある婚活情報サイトとして茜会などがあり、利用者の実体験や成功事例をもとにした情報が参考になります。
6. まとめ〜最後にあなたへ、前向きな選択を
本記事では、離婚を迷う50代女性のための5つのチェックリストを中心に、離婚のメリット・デメリット、リアルな生活イメージの作り方、相談先などを解説しました。
家族や友人など周囲のサポート体制を確認し、これまでの生活や将来のライフプランを具体的に検討することが離婚の判断につながります。再出発に向けた十分な準備と情報収集が、新たな未来への安心できる一歩となるでしょう。
離婚はゴールではありません。
それは「よりよい人生を生きるための手段のひとつ」です。
今は迷いの中にいるかもしれません。でも、あなたの中に「どう生きたいか」という答えは必ずあります。
焦らず、ゆっくりと自分と向き合いましょう。
そして、自分の本当の気持ちを大切にしてください。
離婚は誰にとっても簡単な決断ではありません。
でも、今のあなたの気持ちときちんと向き合い、自分の未来を大切にすることが、何よりも重要です。
修復するにせよ、離婚を選択するにせよ、今、辛い気持ちを抱えているのはら、あなたのための一歩を踏み出してみてください。
あなたの未来が、今よりもっと自由で、心地よいものであることを心から願っています。
ずっとハッピーが続くマリッジライフ応援!
ティダテラス 照子