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モラハラ夫攻略法:自分を守るための最強ガイド

 

夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。

モラハラ夫に悩んでいる方のための最強ガイドです。

モラハラをしてしまう夫さんのほとんどが、自分の言動が妻を傷付けていることに気づいていません。「モラハラ」という定義ゆえに「この言動はモラハラに当たるのか?当たらないのか?」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、そもそも夫婦の間で、相手を傷つけるような言動を繰り返しているのなら、二人がうまくいくはずがありません。早い段階での修正が必要です。

この記事では、モラハラとは何か、そのサインを見分ける方法、自分を守るための初期対応策、専門家の助けを借りる方法、安全に離れるための計画について詳しく解説します。具体的な行動や法的手続きについても紹介し、あなたが安心して前進できるようサポートします。この記事を通じて、心の平穏と自立を取り戻すための実践的な方法を学びましょう。

モラハラ夫攻略法ー安全に逃げる方法

1. 「モラハラ」とは何か

1.1 モラハラの定義

モラハラは、モラル・ハラスメントの略で、心理的な暴力や嫌がらせを意味します。典型的には、言葉や行動で他人を否定し、精神的に追い詰める行為が含まれます。夫婦の間でのモラハラは、妻に対する夫の行動として見られることが多いと言われています。実際には、妻が夫にモラハラをすることが増えており、どの虐待であっても、全て同じ虐待です。

この記事では、男性側のモラハラについて考えてみましょう。

モラハラという定義が世の中に知られるようになって以来「誰のおかげで飯が食えてると思っているんだ!」なんて、一発アウトな言葉を言う男性は、さすがにいないでしょう。もしも、あなたの夫さんが、今時そんなことを言っているとしたら、もはや化石です!(笑)まして、悪意を持って「死ね」とか「豚!」とか低レベルの暴言を言う相手であれば、早めに離婚の準備を始めましょう。

それでも、

こんなことが日常的に繰り返されていませんか?

  • 無言、不機嫌、無視
  • 怒りっぽい、大声で怒鳴る
  • モノに当たる
  • 食事がまずい、頭が悪い、仕事ができない、などと言う
  • 掃除くらいちゃんとやってくれ
  • 高圧的な言葉
  • しつけという名の子供への暴力、暴言
  • 君が甘やかすから子供がこうなった、などと言う
  • 働いてくれなければ困る、と言う(お金を稼ぐことに価値があると考えている)
  • 家計管理を妻に見せない
  • 家族よりも自分の趣味を優先する

こういった夫の言動に耐えていると、妻も夫の機嫌を取ることが当たり前になり、夫側は「それで良いのだ、自分は妻の悪いところを注意してやっているのだ、家長は自分である」と思い込むようになってしまいます。こうしてモラハラ状態が長期間にわたって続くことになります。

1.2 モラハラの心理的影響

モラハラの被害者は、長期間の精神的な圧力により、自信を喪失し、鬱や不安症などの精神的な健康問題を抱えることがあります。具体的には以下のような影響が考えられます。

まず、慢性的なストレスが蓄積されます。被害者は日常的にパートナーのモラハラ行為に晒され、常に心の緊張状態が続くためです。

  • コミュニケーション能力の低下:他人との円滑なコミュニケーションが困難になります。
  • 自己評価の低下:自分を否定され続けることで、自分に自信が持てなくなります。
  • 人間関係の悪化:他人との関係を築くことが難しくなり、孤立しがちになります。

これらの心理的影響により、不眠などが続く場合には、深刻になる前に心療内科などを受診されることをお勧めします。ひどい場合には過呼吸や、適応障害などが起こってしまうこともあります。そうなってからでは、夫婦の関係を修復することはとても難しくなってしまいます。

自分を守るために、早めに助けを求めてください。

1.3 モラハラとDVの違い

モラハラとDV(ドメスティック・バイオレンス)は混同されることが多いですが、次のような違いがあります。

項目 モラハラ DV
定義 言葉や態度で精神的に攻撃 身体的損害を与える暴力行為
行為の主な形態 批判、無視、経済的制約 殴る、蹴るなどの身体的暴力
結果 精神的健康の悪化 身体的損傷

どちらも深刻な問題であり、迅速な対応が必要です。

DVについては、三重県共同参画センターの男女共同参画ゼミのページがわかりやすいと思います。DVをされているのではないかと感じている場合には、チェックしてみてください。

DVや、モラハラは、家庭という密室で起こるため、外部からは分かりにくということがあります。そういったことが日常的に繰り返されている婆には、日記やメモ、医療機関の診断書を取っておくなど、念の為、準備はしておく必要があります。DVのお悩みがある場合には、内閣府の相談窓口があります。

明らかな暴力のある場合には、警察を呼ぶことも、命を守るために必要な場合もあるでしょう。その場合には、家族の間でも「加害者」と「被害者」という関係が成り立つことになります。

2. モラハラのサインを見分ける方法

2.1 典型的なモラハラの行動

自分ではモラハラをしているとは思っていない、「正義のモラハラ夫さん」には2つのパターンがあります。彼らは、自分は「正義」だと思っているのです。以下の2パターンの場合は、深刻になる前に対処をすれば、夫婦関係を修復できる可能性があります。

昭和男パターン

1つは、「男らしさとは、仕事を頑張ることだ!家庭を守るとは、仕事を頑張ることだ!」と思ってしまっている昭和男さんパターンです。

男性側は自分の言動が妻を傷付けていることには気づいていないことが多いです。無意識のうちに、昭和の男性像をオマージュしてしまって「仕事人間」が多く、職場では部下から頼られる存在であることが、彼の正しさを助長しています。

「自分は仕事を一生懸命すれば良い」その分「妻が家庭を守れるべきだ」と思い込んでしまい、家庭の責任を無意識のうちに放棄してしまう形です。男性側の仕事の責任も大きく収入も高いため、女性側は育児のために仕事をパートに切り替えたり、育休を長く取るなどで、育児の責任を多く背負っていることが日常的になりがちです。昭和型に近い家庭のあり方の中で、いつしか女性のワンオペ育児になりやすく、妻が疲弊していることに夫が気づかないことが原因になっていると考えられます。

女性の方は、「女性活躍」が叫ばれる世の中で「主婦」である自分に不全感を感じてしまったり、社会人を続けている同世代の女性と自分を比べて不全感を感じているのに、夫にそれを理解してもらえず、「置いていかれ感」を抱えていることもあります。

この場合には、早く気づいて対処することで離婚を避けることが十分できます。男性側も、もともと清廉潔白で悪気はないので、自分の言動が妻を傷付けている現状に気づいてもらいさえすれば解決できることが多いのです。女性が追い詰められる前に、夫婦カウンセリングにたどり着いていただきたいと心から願います。

完璧主義男パターン

社会的地位の高い男性に多い完璧主義男さんパターンです。

自分にも厳しく、他人にも厳しいけれど、本人は他人に対して「注意してあげている」と思っており、頑張らない人が嫌いです。しかも、家族には自分を同じ方向を向いていてほしい、完璧な家族を目指したい人です。

この人自身は、自分もとても努力して、自分で切り拓いて今の地位を勝ち取っている努力家でもあります。そうなった背景として、実は幼少期に辛い思いなどをして自己肯定感が低い場合があり、常にがんばらなければならない!と、逆境を跳ね返して生きてきた厳しさがあるので、妻のみならず、他人のアラを見つけては小言を言ったり、他人に対して上から目線で注意するため、目下の人から慕われることが少ないかもしれません。

特徴としては、人の行動を制限したり、正しい理論を持って人を制することが得意です。けれども、他人の気持ちを想像することが苦手な面があります。「なんでもできる貴方に私の気持ちがわかるわけがない!」などと、スバリ突き詰められると強く反発したりします。

こうした人の元で育つ子供は、父親からの圧力や閉塞感から逃れようと、反抗が強くなる傾向にあります。それが、夫の目から見ると、「妻が甘やかしたせいで子供が、自分の思う通りの良い子ではなくなった」という考えになってしまうようです。そうなると家族全体が病んでしまいます。

こうした「完璧主義」夫さんの場合は、人間関係を上下関係で捉える方が多いので、妻が反論を唱えても聞く耳持たずです。むしろ夫の正義感や責任感を否定せず受け入れ、夫を肯定し、夫の条件を呑んでから、妻側の話を進めれば理解してくれるでしょう。

このような知的レベルの高い夫に苦しさを感じている場合には、知識を持った専門家を入れることが効果的です。

 

2.2 言葉の暴力

言葉の暴力はモラハラの中でも非常に多く見られる形式です。口頭での攻撃は、長期間にわたって被害者の自己価値を著しく低下させる可能性があります。

  • 「お前は何をやってもダメだ」
  • 「あの人と比べて全然駄目だ」
  • 「どうしても信じられない」
  • 「自分がいなくても何もできない」

このような発言が繰り返されると、被害者は自己肯定感を失い、精神的に追い詰められます。言葉の暴力は表面的には受け流すことができるように見えるかもしれませんが、内面に深い傷を残します。

夫婦喧嘩をしているうちに、相手の言葉尻を拾い、相手の言い方や態度に腹を立て、相手の心を傷付ける言葉を吐いて、相手を制しようとする。そこに終わりはなく、相手をどれだけ傷付けたところで、自分が満たされることはありません。なぜなら、暴言を吐くことは、実は、自分の弱い心の表れだからです。

自分の弱さを自覚してこそ、自分から発する言葉の暴力を止める力になります。それを自覚していただくのが、夫婦カウンセリングです。

 

2.3 経済的制約

経済的に束縛する行動もモラハラの一形態です。経済的制約は、相手の自由を奪う手段として用いられます。具体例を以下に示します。

  • 相手の収入を全て管理し、自由に使えないようにする
  • 必要な支出以外は認めない
  • パートナーが働きに出ることを拒む
  • 君は、僕と同じくらいの収入を得られるのか?と詰め寄る
  • 妻の買い物や家計簿を詳細にチェックし、文句を言う

このような手法により、被害者は経済的に独立することが難しくなり、逃げ出せないと感じることが多いです。例えば、夫が妻の給与を全て管理し、必要な支出以外を制限することで、被害者は経済的に困窮します。このような状況では、自立するのが難しくなり、離れることを恐れるようになります。

特に主婦やパート収入の方は、経済的虐待に遭うケースも少なくありません。「生活費を渡さない」場合には、我慢していても改善されることは少なく、経済的DVについては法定離婚事由に該当する可能性もありますので、専門家に相談することも視野に入れましょう。

2.4 感情的な操作

モラハラにおいて感情的な操作も一般的です。被害者は感情的な操作によって、自分が常に間違っていると思わされることが多いです。代表的な手法を以下に示します。

  • ガスライティング(被害者に落ち度があるように思わせる)
  • 極端な嫉妬を見せる
  • サイレントトリートメント(無視・黙殺)
  • 過剰な責任転嫁

このような操作によって精神的に支配されると、被害者は自己価値や自己判断力を失う危険性があります。例えば、パートナーが嘘つきやら嫉妬深いやらの典型的な行動を取る場合、それにより被害者は自分が常に間違っていると感じるようになります。

「ガスライディング」とは耳新しい言葉ですが、三松真由美さんによるこちらの記事が詳しいです。

3. 自分を守るための初期対応策

3.1 信頼できる人に相談

モラハラの被害を受けていると感じたら、まずは信頼できる友人や家族に相談することが重要です。身近な人に状況を共有することで、心理的なサポートを受けられるだけでなく、具体的な行動計画を立てる助けになります。この段階でのサポートは長期的な視点で見ても非常に重要です。また、孤立しないことで冷静な判断がしやすくなり、自分を守るための次のステップを踏みやすくなります。

具体的な相談先としては、地域の「女性相談センター」など、DVのお悩みがある場合には、内閣府の相談窓口があります。信頼できる友人や家族がいない場合には、これらの専門機関を頼りにすると良いでしょう。

3.2 証拠を収集

被害を事実として立証するためには証拠が必要です。証拠を集めることで、後々の法的手続きやカウンセリングの際に大変有効となります。以下のような証拠を収集しましょう:

  • スマートフォンでの録音やメモ
  • メールやSNSのメッセージ
  • 日記やカレンダーに詳細を記録
  • 目撃者の証言
  • 精神的な被害のために医療機関を受診した場合には診断書を取っておく

これらの証拠は具体的な行動の裏付けとなり、法的手続きや専門家に相談する際に非常に役立ちます。適切な証拠の収集方法については、日本弁護士連合会のサイトも参考にしてください。

4. 専門家の助けを借りる方法

4.1 カウンセリングの活用

モラハラの被害を受けていると感じたら、まずはカウンセリングを受けることが重要です。カウンセラーは問題解決のための具体的なアドバイスを提供し、心理的な支援を行います。専門のカウンセラーに相談することで、自分だけでは気づかない感情の整理や対策が見つかることもあります。また、定期的なカウンセリングを通じて、長期的な精神的回復をサポートしてくれます。

NPO日本夫婦問題相談連盟のホームページはこちらから

三枝照子へのご相談はこちらからどうぞ。

4.1.1 カウンセリングを受ける主なメリット

カウンセリングを活用することで得られる主なメリットは以下の通りです。

  • 心理的安定: 専門のカウンセラーに相談することで、心の重荷を軽減し、日常生活におけるストレスも軽減されることが期待できます。
  • 対処策略の発見: カウンセラーは、すべてのご相談を離婚で解決するわけではありません。お一人、お一人の現状を見極め、修復が可能なケースの場合には、相談者に寄り添って伴走します。場合によっては、パートナーも含めて、夫婦カウンセリングを行い、双方の感情や現状を整理することで、効果的な対処策略や行動計画が見つかることがあります。
  • 自己肯定感の向上: カウンセリングを通じて自分自身の価値を再認識し、自己肯定感を高めることができます。
  • 離婚に向かう場合:努力を重ねた上でも、離婚を避けられない場合、メンタル面でのサポートを行います。

4.2 法律相談と弁護士

モラハラが法的問題に発展するケースも多いため、法律相談が必要になることがあります。弁護士に相談することで、自分の権利を守るための適切な対応が分かり、法的手続きが容易になります。特に財産の分割や離婚を考えている場合は、専門の弁護士が必要です。弁護士による法的アドバイスは、長期的に見ても非常に重要です。

相談先は以下の通りです。

5. 深刻な場合には、安全に離れるための計画を!

 

5.1 避難場所の確保

モラハラ夫から安全に離れるためには、まず避難場所の確保が極めて重要です。自宅から一時的でも避難して、身の安全を確保することが第一です。具体的には以下の避難先が考えられます。

  • 精神的、経済的な余裕がある場合には自活できる場所を探す
  • 一時的な避難場所として実家や友人の家
  • 虐待がある場合には、自治体が運営する安全な宿泊施設

これらの施設や人々に避難する際、事前に信頼できる家族や友人に相談し、協力を得ておくことが非常に重要です。また、避難場所の詳細については、以下のリンクから確認できます。

公的避難施設の情報

5.1.1 避難時の準備

避難前には以下の準備をしておくことが推奨されます。

  • 緊急連絡先のリストを用意する
  • 必要最低限の衣類や薬品、重要な書類をまとめておく
  • 避難先の住所や連絡方法をメモして持っておく

5.2 財産の確保方法

モラハラ夫からの逃避計画には、財産の確保も不可欠です。以下に具体的な手順を紹介します。

  1. 個人名義の口座を開設し、そこに少額ずつお金を移動させておく。
  2. 重要な書類(免許証、パスポート、銀行通帳など)を安全な場所に保管する。
  3. 貴重品や思い出の品を少しずつ自宅から持ち出しておく。
  4. 電子データ(通話履歴、メール、写真など)のバックアップを取る。
  5. 持ち家がある場合には、不動産価格を調べておく
  6. 年金分割のための情報通知書を取っておく

特に財産分与や養育費については、法律的なアドバイスを得ることが有効です。詳しくは、下記のリンクから法律相談が可能です。

法律相談サイト「弁護士ドットコム」

5.2.1 財産確保のための実践的アドバイス

財産を確保するために、次のことも考慮すると良いでしょう。

  • クレジットカードの利用履歴を確認し、必要に応じてカード番号を変更する
  • 自分名義の携帯電話契約を新たに結び直す
  • モラハラ夫とは異なる郵便ボックスを設ける(郵便局の郵便物転送サービスを利用する)

 

6. まとめ

この記事では、モラハラ夫に対する攻略法として、モラハラの定義とその影響、サインの見分け方から初期対応策、専門家の助けを借りる方法、安全に離れるための計画について詳細に解説しました。モラハラは心理的な暴力であり、早期にそのサインを認識し、適切な対応を取ることが重要です。初期段階で気づき、対処することができれば、夫婦関係を修復することが可能な場合も多いのです。モラハラの場合、「私さえ我慢すれば」とか「相談するのは、もう少し後でもいいや」と先送りすることで、傷が深く進行して心が崩壊してしまうことがあります。「これくらいで」などと思わず、早い段階でカウンセラーにご相談ください。

まずは信頼できる人に相談し、証拠を収集して自己防衛を図ることが重要です。離婚が避けられない場合には、法律相談、公的支援を利用し、子供や財産を保護しながら安全な避難計画を立てましょう。離婚後の生活再建も視野に入れ、経済的自立や精神的リハビリを進めることが、今後の幸せな生活の基盤となります。

 

今日のあなたの1日がハッピーでありますように。

ティダテラス  照子

 

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