離婚を迷ううちは、弁護士さんに相談に行かない
「離婚した方がいいのかな?」
迷ううちは、弁護士さんに相談に行かないでください。
その理由は、弁護士さんは法律の専門家ですから、はっきりと離婚を決意して、財産分与、慰謝料、養育費、親権などを争うことになった場合に力になってもらえます。
ご自身が迷っている、あるいは、怒りでヒートアップした状態で弁護士さんに相談すると、勢いに乗って弁護士さんと契約をしてしまい、あなたの本当の気持ちは置き去りになったまま、離婚調停→裁判へと進む「離婚直行列車」に乗ってしまうことも少なくありません。
離婚直行列車に乗らないために
もともとは、夫婦は敵ではありません。争う相手でもありません。
直接対話のできるうちは手を尽くして、自分の気持ちを、とことん相手に伝えるべきです。
弁護士さんに頼れば、法律の傘の下「味方」ができるわけですから、今まで悩んできた重荷がフッと軽くなる気がすることもあるでしょう。
ですが、弁護士さんは、あなたの気持ちを代弁して相手に伝えるお仕事ではなく、あなたの権利を相手に主張してくれる人です。
あなたが弁護士さんを立てれば、相手も「目には目を!」と防御体制を固めるでしょう。
そうなってからでは、弁護士さん同士の話し合いで、あなた方の離婚の話が進んでしまいかねません。
弁護士さんには、着手金をお支払いする他、調停や裁判の結果次第で成功報酬を支払うことになります。
あなたにとっての「成功」=「離婚」である場合に、弁護士さんは大きな力となってくれる人です。
弁護士さんに相談するコツ
ただし、離婚を迷っている場合でも、「もしも離婚になった場合」の条件を事前に知っておく必要はあります。
離婚になった場合、
- 親権はどうなるのか?
- 養育費はどのくらいもらえそうか?
- 財産分与はどのくらいの可能性があるか?
- 慰謝料をもらうにはどんな証拠を揃えたら良いか?
- 証拠はいつまで有効か?
などは、離婚をするのか、修復するのかを考える1つの指標にもなります。
このようなことは、市町村の無料弁護士相談でもある程度は相談できますし、1時間程度の時間で弁護士さんに相談するのもいいでしょう。
1時間で1万円前後の相談料が大体の相場です。
ただし、その場ですぐに契約せずに帰ってきてください。
弁護士さんも人ですから、相性というものがあります。
また、弁護士さんによって、相談内容に対する見解も微妙に違う場合があります。
1回1万円はかかりますが、いろいろな弁護士さんに相談に行きながら、自分に合った弁護士さんを見つけておくのも今後のためです。
ポイント
弁護士さんへの相談は、初回相談のみで、名刺をいただいて一旦帰る!主体はあなたです!
弁護士さんに行く前に、やれることはたくさんあります。
「離婚」は、あなた自身が心から納得して進むべき新たな道。
その岐路に後悔のないように、やれるだけのことをやって、それでダメなら離婚です。
あなたの人生がいつもハッピーでありますように。
ティダテラス 照子