
夫(帰宅直後)「何か食べるもの、ある?」
妻「私だって今帰ってきたのよ!私は家政婦じゃないんだから!」
ちょっと待って。夫さんは、「家政婦だ」なんて一言も言っていません。実は「夫はいつも私を家政婦扱いだ」と思っているのは、妻さんご自身だったりします。
妻「今月、ちょっと家計が足りないんだけど、なんとかならない?」
夫「いつも、金、金!って!俺の稼ぎが少ないって言いたいの?」
ちょっと待って。妻さんはそんなこと、言ってません。
夫婦の間に横たわる、勝手な先回り「あなたはいつもこうだから!」
本当にそうでしょうか?
私たちは「聴く力」を養うことなく大人になっています。学校の授業でhearingなんて、英語の時間だけでしたよね。
「いつもそうだから」「普通そうだから」と、あなた自身の過去の経験から勝手に判断して、自分の聴きたいように人の話を聞いてしまうのです。でも、あなたが思っている「いつも」や「普通」は、相手が思う「いつも」や「普通」と同じでしょうか?
相手がどう思うか、どう感じているかは相手の自由なのに、「あの人はこう思っているに違いない」と、勝手にあなたが判断を下している、という状況に他なりません。
厄介なことに、「どうせあなたは、私のことをこう見ているよね?」という時の「こう」という姿は、あなた自身が自分のことをそのように見ている姿そのものです。しかも、かなり自己否定的な姿のあなた自身です。
夫婦の間では、関係性が近い分、「いつもあなたは」が積み重なりがち。だけど、敢えて一旦リセットしましょう。
相手の言葉を先回りせず、丁寧に聴くことが大切です。
先ほどの会話をやり直してみましょう。
(帰宅直後)「何か食べるもの、ある?」
「そっか。私も今、帰ってきて、お腹すいてる!」
「じゃぁ、どこか食べに行こうか?」
「今月、ちょっと家計が足りないんだけど、なんとかならない?」
「そうなんだ。僕も余裕ないけど、、お金の使い方のこと、ちょっと見直してみたほうがいいかな?」
「そうね、週末に相談しましょう」
相手の言葉を先回りしないためには、一呼吸が必要です。
ポイント
「そうなんだ」「そっか」
その短い一言で、相手は「受け入れられた」と感じ、次の言葉を発する心理的なハードルが下がります。
受け手の方も、少しのインターバルを置くことで、勝手な先回りや一方的な押し付けを避けることができます。
夫婦の間の「あなたはいつも○○だから」は封印してしまいましょう。
ずっとハッピーが続くマリッジライフを応援しています!