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断捨離すると夫婦関係が良くなるー実践のポイント

夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。家の散らかりが問題になっている家庭では、その根底に夫婦の問題が横たわっていることがあります。

私も、「断捨離®︎」提唱者のやましたひでこ先生より学び、「断捨離®︎検定」一級をいただいておりますが、断捨離は、単なる片付けではなく、夫婦の関係を良くするための最善のお稽古だと考えています。このブログでも、何度かお伝えしていますが、まとめてお伝えしたいと思います。

家の散らかりは、夫婦のコミュニケーション不足や心の乱れを色濃く反映しています。断捨離を通じて、互いの価値観を理解し、相手を尊重することでストレスを軽減し、夫婦の絆を深めることができます。この記事では、断捨離の概念やメリット、実践方法、成功事例などを紹介し、断捨離が夫婦関係の改善にどのように役立つのかを、夫婦問題カウンセラーの視点から説明します。

(「断捨離」はやましたひでこさんの登録商標ですので、本来®️をつけて表記すべきところですが、本記事では以下、表記を省略させていただきます。)

片付いた寝室で愛を育む

家の散らかりは夫婦関係の鏡

日中の仕事を終え、帰りついた家の空間がモノで溢れ、目に飛び込んでくる雑多な色、其処此処に埃っぽさが堆積していたら、あなたは昼間の疲れを癒し明日への活力を取りもどすことができるでしょうか?食卓の上は日常品で占領され、少しのスペースを押しのけて食事を取り、廊下には趣味のモノが溢れ家族とすれ違うのも一苦労。

あなたが男性であったなら、うんざりするでしょう。「せめて目に見えるところだけでも整頓してくれ」と。もしもあなたが、女性なら「家事も育児も仕事も、ひっきりなし!あなたはそこでビール飲んでテレビ見てるけど、私は帰ってから一瞬も座ってない!いい加減にして!」とイライラを募らせる。居心地の悪い夫にとって「この家には自分の居場所がない」と思うようになってしまうこともあります。

心理的に自分の存在をアピールしようと、「モノによる領域争い」が始まります。夫は自分のためのモノを買い込み、妻は妻のモノを買い込む。雪だるま式にモノが溜め込まれていくことになりかねません。

立ち返ってみれば「女性活躍の時代」そもそも社会のサポート体制も環境もないままに、時間も空間も足りなさすぎるのです。出張の多い夫なら、妻はワンオペになります。これが原因で離婚になるケースを多く目の当たりにしています。

散らかりがもたらすストレスと夫婦関係への影響

散らかった部屋は、無意識のうちにストレスを生み出します。物が多すぎて必要なものが見つからない、掃除が大変だと感じる、リラックスできる空間がないなど、散らかりがもたらすストレスはその家に住む人に影を落とします。ストレスを感じている夫婦は、コミュニケーションが減少し、些細なことでも争いが起きやすくなります。命を守り、家族を育むべき家という空間が、モノの圧迫で埋め尽くされてしまえば、夫婦の絆を弱めてしまう危険性があるのです。

ストレスによる夫婦関係悪化の具体例

  • 散らかった家に帰宅した夫が、妻に対して不満を抱く
  • 片付けを巡って、夫婦で意見が対立する
  • ストレスから、些細なことで口論になりやすくなる
  • 散らかりを放置することで、互いに相手に無関心になっていく
  • モノが多すぎて、掃除をする気力も無くなり、夫婦関係がさらに悪化する

コミュニケーション不足と家事分担の不公平感

散らかった家は、夫婦のコミュニケーション不足を表しているかもしれません。互いに忙しく、家事や片付けについて話し合う時間がない、あるいは家事分担が不公平だと感じている場合、部屋の散らかりはその表れです。10年前の旭化成ホームプロダクツの調査では、5割以上の男性が家事分担をしているという報告でしたが、2023年の小学館『Domani』のアンケートでは、依然として女性の家事負担率が圧倒的に多いことを示しています。

夫婦問題カウンセラーとして気になることとしては、「家事が負担、育児も負担」と、子どもを育てることを愉しむ余裕が失われ、夫、妻ともに「育児も負担」と二重苦を感じてしまうケースです。

コミュニケーション不足と家事分担の不公平感の具体例

  • 妻が片付けを一人で行い、夫が協力しない
  • 夫婦で家事分担について話し合う機会がない
  • 片付けの方法や優先順位について、意見が合わない
  • 互いの家事負担に対して、不公平感を抱いている

断捨離とは

「断捨離とは、ただ捨てるに非らず」と断捨離の提唱者であるやましたひでこ先生は、断捨離を通じて人生が好転する可能性を示唆しています。

今、ここで、私にとって、不要なモノを手放し、必要なモノだけを残すことで、心の整理と生活環境のシンプル化を目指すライフスタイルです。詳しくはやましたひでこ先生の講座やご著書をご購読されることをお勧めします。

モノが減ることで、空間を圧迫するストレスが減ることは、物理的に、想像以上に大きな効力があります。日々、目に見えて家の空間が片付いてゆくのですから、こんなに気持ち良いことはありません。

それだけはありません。心的にもっと深い部分に食い込んで来るのが「断捨離」です。

モノを捨てるプロセスで、モノに執着する自分に向き合うことになるわけです。この執着を手放すプロセスを、まずはモノでやるわけです。「買った時高かった!いつかまた使えるかも?」という執着を自分から剥がすことは、どれだけ大変なことでしょう!?この作業を繰り返すことで、手元には、今の自分にとって本当に大切で愛するモノが残っていくわけです。この作業が、次には、自己肯定感を育み、家事の負担を減らし、パートナーへの怒りや執着を手放し、相手を尊重し、自分を解放するために、大切なお稽古になると考えています。

夫婦で一緒に断捨離に取り組むことで、コミュニケーションが増え、お互いの価値観を理解し合えるようになり、結果的に夫婦関係が改善された方も多くいらっしゃいます。

夫婦問題カウンセラーが考える断捨離のメリット

  • モノが減れば、家事が圧倒的に時短になる
  • 自分軸が確立し、相手に振り回されなくなる
  • 考え方がシンプルになり、取捨択一ができるようになる
  • 自分の領域、相手の領域を尊重できるようになる
  • 毎日、居心地の良い家に帰ることができる

私が経験した断捨離の実践方法

始め方と目標設定

まずは、やましたひでこ先生の著書はたくさんありますが、忙しい方には、『1日5分からの断捨離』はいかがでしょうか?私自身も子育ての忙しい時期に、「1日一箇所」と決めて、コツコツと取り組みました。自分で家の中に取り込んで放置してしまったモノを、1つ1つ丁寧に自分の手で始末をつけてゆく作業は、汚れたこころを洗い流すような清々しさを感じました。

具体的な手法は、やました先生の本に学んでいただくとして、夫婦問題カウンセラーとして、「夫婦関係を良くするための片付け」という観点のみお伝えしておきます。

まず目標を明確にすることが重要です。夫婦で理想とする生活空間や家の状態について話し合い、共通のビジョンを持つことが効果的な断捨離の第一歩となります。

断捨離の判断基準は、「過去に何年以内に使ったか?」「今後何年以内に使う予定があるか?」といった、モノを主体とした基準ではなく、あなた自身が、今、ここで、使いたいか、使いたくないか、というシンプルな問いかけです。

できるだけ、小さなところから始めると良いでしょう。例えば、引き出し1つ。次は冷蔵庫、戸棚一箇所というように。コツコツとやっていく作業は、まるで山を登るような作業です。いつか頂上に達した時、どんな風景が見えるのか楽しみですね!

効果的な進め方のポイント

相手の領域に踏み込まない

夫婦で断捨離を進める際、パートナーの所有物に無断で手を出すことは避けましょう。相手の許可なく捨てたり整理したりすることは、トラブルの原因となります。お互いの領域を尊重し、コミュニケーションを取りながら進めることが重要です。例えば、「この本は必要?」「この洋服はまだ着る?」と相手に確認を取ってから行動に移すようにします。

夫婦の関係も同じです。相手が機嫌の悪いのは相手の勝手なのに、「勝手に私の何に腹を立ててるの?」などと、相手の感情の責任を背負ってしまっていませんか?夫婦であっても、相手の領域に踏み込みすぎてはうまくいきません。尊重することを学ぶためのお稽古です。

夫婦での役割分担

断捨離は、夫婦で協力して取り組むことで効率的に進められます。得意分野や関心のある場所を分担し、作業を進めましょう。役割分担の例としては、以下のようなものが考えられます。

夫の担当 妻の担当
書斎、ガレージ、工具類 キッチン、クローゼット、化粧品
本棚、CD・DVDコレクション 子供部屋、写真アルバム

ただし、「あなたの担当なのに、なんでやらないの!?」などと責めることになっては元も子もありません。ゆるやかに対応することが大切です。相手に任せたことについては、口をださない。細かいルールやハウツーを設けないのが長続きのコツです。

断捨離で夫婦関係改善した成功事例

夫婦での成功体験

やましたひでこ先生の著書に多くの方の断捨離体験談が山ほど掲載されていますが、もっとも私の心に残っている友人の話をここでお話します。

私のママ友の事例

友人のPさんは、娘の保育園で出会ったママ友でした。明るいPさんは、彼女のご両親が営む昭和レトロな喫茶店の2階に夫婦と子ども2人と暮らし、地域活動、PTA活動、合唱など積極的に参加していました。Pさんの家に保育園の仲間で親子で集まって飲み会をすることも度々あり、Pさんご夫婦はとても円満に見えていました。些細な喧嘩も、Pさんがダンマリを決め込むと、優しい夫さんが折れて、Pさんが夫を許すということで元の状態に戻っていたのだそうです。

ところが、それがいつからか、ご主人の態度もそっけなくなり、6年半もの時が過ぎ、会話もなくPさんにとって辛い日々が続いたそうです。ある日一年発起して、食器棚を断捨離してみると、9年前にご主人がPさんの誕生日にプレゼントしてくれたマグカップが、箱に入ったまま食器棚の奥から出てきたそうです。「使うのがもったいないから」と奥にしまったまま、忘れてしまっていたそうです。それを見たとき、Pさんは、ご主人が自分のことを大切にしてくれていたにも関わらず、イライラして愚痴をぶつけ、帰りが遅いと夫を怒り、料理を作ってくれてもちゃんと片付けてないと責めてしまっていた自分に気づいたそうです。ご主人からの愛は、食器棚の奥にしまいこまれたままだったのですね。

自分を苦しめていたのは、自分だったと気づいたPさんは、それまで夫に怒りをぶつけてきたことを心から謝り、夫婦の関係を回復しました。

今では、昭和レトロな喫茶店を瀟洒な2世帯住宅に建て替え夫婦円満に過ごしていらっしゃいます。

家の状態とは、心の表れなのですね。そして、片付けとは、自分の心の在りように1つ1つ、気づいていく作業でもあります。

断捨離を進める上での注意点とリスク

断捨離を進める上では、いくつかの注意点とリスクがあります。これらを理解し、適切に対処することで、夫婦関係をより良好なものにすることができるでしょう。

無理な進行によるストレスの増加

断捨離を無理に進めようとすると、かえってストレスが増加してしまう可能性もあります。夫婦の一方が強引に進めようとすると、もう一方が不快感を抱いてしまうかもしれません。お互いのペースを尊重しながら、ゆっくりと進めていくことが大切です。「夫(妻)に断捨離させるためにはどうしたらいいですか」というご質問自体、相手をコントロールしようとしていますし、ご自身の「片付けは正しい」という考えを相手に押し付けることになってしまいます。

ストレス軽減のための工夫

  • 無理のないペースで進める
  • お互いの意見を尊重する
  • 断捨離の目的を共有する
  • 小さな成功体験を積み重ねる

例えば、最初は共有スペースから始め、徐々に個人の領域に移行していくことで、無理なく断捨離を進めることができます。また、定期的に進捗状況を確認し、お互いの努力を認め合うことも大切です。

意見の対立を避けるための方法

断捨離を進める上では、夫婦間で意見の対立が生じることもあります。これを避けるためには、以下のような方法が効果的です。

コミュニケーションを大切にする

  • お互いの思いを率直に伝え合う
  • 相手の意見を尊重する
  • 妥協点を見つける

断捨離に関する考え方は人それぞれ異なるため、お互いの価値観を理解し、歩み寄ることが重要です。例えば、一方が思い入れのある物を捨てられない場合、もう一方はその気持ちを受け止め、代替案を提案するなどの配慮が必要です。つまり、右か左かの2択ではなく、第3の道を見つけることが、夫婦関係改善のために最も必要な力となります。上にあげた3つのことは、夫婦の関係を改善するために必要なことと全く同じです。

ルールを決めておく

断捨離を始める前に、いくつかのルールを決めておくことで、意見の対立を避けることができます。例えば、以下のようなルールを設定するのも一つの方法です。

  • 相手の領域に踏み込まない
  • 相手に任せたことについては口を出さない

これは、夫婦関係改善においては、「相手を信頼する」ということに繋がります。まとめ

断捨離は、家の整理整頓だけでなく、夫婦関係の改善にも大変効果的です。散らかった家は心のストレスの表れであり、モノが多くて締め切った家に人を呼ぶことができるでしょうか?幸運をもたらす神様が降りてくれるでしょうか?愛を育むことができるでしょうか?断捨離を通じて、自身の心の整理を行い、家族の愛を育むためのお稽古をすることができるのです。何を手放し、何を選び残すのか?心は目の前の空間に現れます。自分たちが住む家を心地よい空間にする作業を夫婦で協力して行うことで、コミュニケーションが増え、お互いの理解が深まります。ただし、無理な進行はストレスを生むので、相手の領域を尊重し、意見の対立を避けることが大切です。断捨離を通じて、夫婦の絆を深め、より良い関係を築いていきましょう。

仕事も、家事も、育児も、フル回転ならば、どこをシンプルにしますか?家を片付けてシンプルに家事ができればいいわけです!

家が片付いてたら、オンライン会議の時にバーチャル背景なんか使わなくていいということです❣️

あなたのマリッジライフを応援しています!

ティダテラス 照子

 

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