
円満な家族は世代間境界がはっきりしている
心理学者の野口嘉則先生によると、家族が円満な家庭は、世代間境界がはっきりしているそうです。
「世代間境界」とは、
親世代と子どもの「境目」のことです。
親と子どもの間に境目を置くというのは、一体どういうことなのでしょう?
コントロール親・依存親・過干渉親 あなたは当てはまりますか?
コントロール親
「親の言うことが聞けないなら出て行け!」
「親に向かって、その口の聞き方は何!?」
「ママの言うこと聞かないなら、もう置いていくわよ!」
典型的なコントロール親ですね。
力によって、時には暴力を使ってでも、子どもに言うことを聞かそうとする親。
子どもが成人しているならともかく、まだ未成年のうちは、親を離れて生きていけないことが明白です。
子どもは、自分の命を守るためには、親の言うことを聞くしかありません。
子どもは反抗しますよね。
依存親
パートナーの悪口を子どもに言って、子どもを味方につけようとする親。
夫婦の間での問題を、夫婦の間で解決できず、
パートナーに言いたいことを、子どもに愚痴る。
「お母さんは、勝手だよな!!」
「お父さんの言ってることって、矛盾してるわよね。あなたは、どう思う?」
家族の重要な決定事項を、パートナーの希望より、子どもの希望優先で決定する。
家族の中で、パートナーの立場をないがしろにして、「パートナーより、子ども命!」の母子連合、父子連合ができると問題が出はじめます。
子どもは、親を尊敬できませんよね。
過干渉親
子どもを心配する余り、子どもが解決するべき問題に先回りして手助けをしてしまう親
もう中学生だというのに、修学旅行の荷造りを全部やってしまうお母さん
子どもの学校でのトラブルに、子どもの意思を深く理解することなしに、親の思いだけで学校に乗り込んでしまうお父さん
子どもは、親をうざったいと思いますよね。
または、自分で問題を解決する力がつかず、トラブルがあれば他人のせいにします。
「夫婦」の関係が、子どもに現れる
上のどのパターンでも、夫婦の関係が円満だとは言い難いですよね。
子どもの心の安定は、「夫婦」の関係の上に成り立つものなのです。
大切なことは3つ
- 子どもには、パートナーの悪口を聞かせない(離婚、別居していても、パートナーの悪口は子どもに聞かせない)
- 夫婦間の問題は、夫婦の間で解決する
- 家族の重要な決定事項は、親が決める(子どもの意見は聞くが、決定権は親が持つ)
ポイント
養う側と、養われる側に、良質な、心地よい階層差がありますか?
生きていく単位は、夫婦です。
もしも、お子さんが何か問題を抱えているとすれば、
そのベースとなっている「夫婦」の関係を見直してみることが大切です。
あなたのマリッジライフがずっとハッピーでありますように
ティダテラス 照子