こんにちは。夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
「このまま我慢し続けるしかないのかな……」
そんな思いを胸に抱えて、日々を過ごしていませんか?
特にお子さんが小さいうちは、悩みを誰にも打ち明けられず、一人で抱え込んでしまいがちです。
でも、大丈夫。まずは、冷静に現実を知り、これからどうすればいいかを少しずつ考えていきましょう。
この記事では、離婚を考えたときにまず向き合いたい現実を5つお伝えします。
そして、ただ「我慢する」だけではない、あなた自身が笑顔でいられるための道についても、一緒に考えていきますね。

第1章:離婚後の生活を知ることが第一歩
1. 経済的な自立
離婚後の生活でいちばん心配なのは、お金のことではないでしょうか。
女性も今やフルタイムで仕事を持っている方も多いことと思いますが、
特にお子さんが小さいと、保育園代や食費、日用品など、想像以上に出費がかさみます。
こども家庭庁の調査により、実際に、ひとり親家庭の多くが経済的に厳しい状況にあることも、データからわかっています。
でも今は、児童扶養手当や就学援助、医療費制度など、利用できる支援制度もたくさんありますし、高校まで学費が無償化された自治体もありますので、希望が全くないわけではありません。
まずは情報を集めて、自分が何を受け取れるのか、確認してみることから始めてみましょう。
2. 子育てと仕事の両立
小さなお子さんを育てながら働くのは、想像以上に大変なことです。
保育園の空き状況も地域によって違い、希望どおりに預けられないこともあるかもしれません。
それでも、働き方を工夫すれば、できることはきっと見つかります。
時短勤務や在宅ワークなど、柔軟な働き方が増えてきましたし、地域の子育てサポートを頼ることもできます。
ひとりで頑張りすぎず、手を借りることも大切な選択です。
3. 住まいのこと
引っ越しや住まいの確保も、気になる問題のひとつですよね。
家賃や通勤・通学の利便性、お子さんの安全も大切にしたいポイントです。
最近では、UR賃貸のように保証人がいらない住宅もありますが、ある程度の収入が必要です。自治体運営の住宅ですと、大抵の場合には母子家庭優先枠もあるので、事前に自治体の出張所などの相談窓口に聞くなどして、入居の条件などを知っておくことが大切です。
特に夫からDVを受けている場合には、躊躇せずに自治体の女性相談窓口に相談してください。一人で悩まず、助けを求めてください。
4. 周囲のサポート体制の確認
離婚後の生活では、親、兄弟姉妹、友人、ご近所、職場などとの関係性がこれまで以上に重要になります。お子さんが熱を出した時、または貴女自身が病気になった時、いさというとき頼れる存在が大きな支えになります。
- 親族の協力が得られるか
- 気兼ねなく頼れる人がいるか
- 緊急時に子どもを預けられる場所、人を事前に考えておく
- 離婚を考えていることを誰にどこまで話すか
など、信頼関係を整理してみましょう。
5. 子どもの気持ち
離婚を考えるときに、いちばん気になるのは「子どもへの影響」ではないでしょうか。
もちろん、環境の変化や親の気持ちは、子どもにも伝わってしまいます。
でも、親が穏やかでいられる時間が多いほど、子どもは安心します。
そのためには、離婚後も「子どもにパートナーの悪口を言わない」ことが鉄則です。
貴女にとっては、離婚した夫は他人ですが、子どもにとっては父親です。子どもが大人になったとき、「嫌いな父親に自分は似てきてしまった」と思わせるようなことがあってはなりません。
「離婚後は子どもを父親に会わせなくない」という女性も多くいらっしゃいますが、子どもの心の成長を考えれば、父親がDV加害者でない限りは、一緒に暮らさずとも子育てのパートナーで居る方が、子どもの精神も安定しますし、いざという時には子どもを預かってもらえる関係性を作っておくのが理想です。
無理に完璧を目指すより、「今日もよく頑張ったね」とお互いを認め合える関係を目指していけたらいいですね。
第2章:我慢するだけが、すべてじゃない
離婚を考える女性の中で、ご自身を我慢する時間があまりにも長かったために、「私なんてどうせ」と自分に自信を失ってしまっている方も少なくありません。
そのような状態の視点から未来を考えると、「ああしてもきっとダメ、こうしてもきっとダメ」「私さえ我慢すれば」と、行動する前に暗い未来を想像して、一人で思いなやみ、堂々巡りのループにハマってしまい、一歩も動き出せなくなってしまうこともあります。
1. 「母親だから」と自分を後回しにしていませんか?
「母親なんだから、がまんしなくちゃ」
そんなふうに思い込んで、自分の気持ちを押し殺していませんか?
でも、あなたが疲れきってしまっては、子どもを笑顔で守ることもできません。
ときには自分の心にも、優しくしてあげてくださいね。
2. 子どもが好きなのは「笑ってるママ」
子どもは、ママの笑顔が大好きです。
無理に明るくふるまわなくても大丈夫。でも、少しでも心が軽くなるように工夫してみませんか?
あなたがホッとできる時間をつくることは、子どもにとっても安心につながります。
3. このまま黙って耐えるだけでは、しんどくなる一方
気持ちを押し込めて、ひとりでがまんし続けてしまうと、心や身体が悲鳴をあげてしまいます。
「もう無理かも……」と思ったら、その気持ちを大切にしてください。
信頼できる人や専門家に相談することで、道がひらけていくこともありますよ。
第3章:小さな一歩で、未来はきっと変わる
すぐに答えが出せなくても、大丈夫。
一歩ずつ、できることから始めていきましょう。
離婚はいつでもできますが、感情的になって離婚届に判を押してしまうのは得策ではありません。
選択肢はいくつもあります。
1. 自分の気持ちを見つめる
「本当に離婚したいのかな?」「まだやれることがあるのかな?」
どんな答えでも、あなたが選んだものなら正解です。
心の声をノートに書き出してみると、少し気持ちが整理されていきます。
2. スキルアップや趣味を通じて、自分らしさを取り戻す
少しだけ気持ちに余裕が出てきたら、資格の勉強や好きなことを始めてみませんか?
オンライン講座なら、育児のすき間時間にも取り組めます。学んだことを活かして再就職、またはご自身で起業する女性もたくさんいますよ!
SNSのコミュニティーなどを利用して、女性がどんな仕事をしているのかアンテナを張ってみるのもいいでしょう。
「え?こんな仕事をしている人もいるんだ!」
そんな発見が、貴女の人生を拓くかもしれません。
3. お金の準備をしておく
家計簿アプリで支出を見直したり、無料の相談窓口を活用したりして、経済的な安心を整えておくことも大切です。
差し当たり別居を始める当面の費用くらいは確保しておきましょう。
4. 地域の支援を調べてみる
自治体には、ひとり親の方向けの医療費助成や手当など、さまざまな支援制度があります。
「知らなかった」ではもったいないので、役所の窓口やホームページを一度のぞいてみましょう。
特に地域から発行される広報誌は、要チェックです!支援制度の他、学び、就職の情報も発信されています。
なにしろ、人の輪の中に、勇気を出して一歩入ってみましょう。
5. 相談できる場所をリストアップ
悩んだとき、すぐに相談できる場所を知っておくと安心です。
法的なことは「法テラス」、気持ちや修復の相談は夫婦問題カウンセラーなど、頼れる存在を見つけておきましょう。
おわりに
離婚は簡単な選択ではありません。
だからこそ、焦らずに「準備」や「自分の気持ち」と向き合うことが大切です。
時間とともに変化する気持ちに素直であること、
その変化が「離婚」であろうと、「修復」であろうと、我慢ではなく、自分を愛すること。
我慢を重ねて心がすり減る前に、あなた自身の未来も、大切にしてあげてくださいね。
一歩踏み出すことで、少しずつ道が見えてきます。
あなたが、あなたらしく笑って過ごせる日が来るように──。
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三枝照子(ティダテラス)