夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
夫婦カウンセリングの観点から、夫婦関係が良くなるヒントをいくつか提案したいと思います。
夫婦の、幸福な結婚生活を築く上で、日常の些細な瞬間に重要な要素が潜んでいます。これらの小さな瞬間がおろそかになることで、小さな不満が積み重なり、お互いの信頼を失ってしまうことがあります。
日常生活の中での小さな喜びを見つけ、関係を向上させるヒントをいくつか探ってみましょう。
1.「おはよう」「ありがとう」「ごめんね」を言う
夫婦の間の「挨拶」
ごく当たり前のことではありますが、朝晩の「おはよう」「おやすみなさい」、玄関での「いってらっしゃい」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえりなさい」、食事の時の「いただきます」「ごちそうさま」など、これらの声かけは意識的に行うことを、夫婦のルールにしてはいかがでしょう?
当たり前だと思っていても、前の晩に夫婦喧嘩があったりすると、無言の朝を迎えていませんか?
かのゲーテは、「不機嫌は、人間の最大の罪」と言っています。
黙って不機嫌を振りまき、「こっちの気持ちを察してくれよ」と願ったところで、相手も不機嫌になるだけです。不機嫌は伝染するのです。
そんな時でも、「挨拶はちゃんとしよう!」という二人のルールがあれば、機嫌のスイッチを切り替えるきっかけになりますね!
夫婦の間の「感謝」
慣習的に「挨拶」をしていても、相手に対する「感謝」の気持ちがなければ、どんな言葉も槍となり剣となってしまいます。
カウンセリングの現場で、「結婚して良かったことは何ですか?パートナーに感謝できることを10個あげてください」と聞くと、大抵の方が言いよどんでしまいます。
「感謝できることなんてないかなぁ?」とおっしゃる方も。
でも、もし夫の方が、妻よりも多くの収入を得て、それを妻に渡してくれているとしたら、感謝ですよね。
妻が、愛する子どもを産んでくれたのなら、感謝ですよね。
日常が当たり前になりすぎて、そういった基本的な感謝を忘れがちです。
お互いへの感謝の基準は、うんと低くして良いのです。
例えば、「健康でいてくれる!」「生きててくれている」
当たり前のようで、すごく大切なことですよね。
その上、相手があなたのために、美味しいご飯を作ってくれたなら、めっちゃ感謝です!
夫婦の間の小さな「ありがとう」の見つけ方
↑こちらのブログも参考にしてみてくださいね。
2. 相手を支配しない
「価値観」は違っていてよい
「夫婦なのだから、価値観を合わせるべき」と思っていませんか?夫婦でも他人です。お互いに違う価値観を持っています。夫婦関係において、相手を尊重し、同時に自分の主体性を保つことは、健全な結びつきを築く大切なポイントです。お互いの個々のアイデンティティを尊重することが、夫婦関係を良くする鍵となります。
女性のお悩みとして、よくお聞きするのが、「夫と対等でいたい」という願い。
「私は仕事もしているのだから、育児も家事も平等」という考えです。
「稼ぐお金」の多い少ないはある、けれども、「稼ぐ額に関わらず対等に家事、育児を分担をしよう」というわけですね。
でもこの考え方は、結果的に「お金」に焦点があり、「家事、育児は負担」という考えに則っています。
そして「負担なコトを分担する義務」が生まれ、
「私の方が多く負担している!平等じゃない!」という怒りが生まれます。
相手の義務不履行を攻め、相手の気持ちや時間を奪うことで、真の平等は成り立ちません
夫婦平等
本当の意味での夫婦の平等とは、
相手が、相手の人生で達成したい目標を達成することを、互いに応援することです。
お互いに、平等に、自分の人生を愉しむことができるように応援することです。
その上で、夫婦として幸せになるための「夫婦共通の目標」を達成するためには
「相手が6を取って良い、自分が4をもらえば良い」の気持ちが大切です。
相手から「奪う」のではなく、自分から「与える」ことが、結局は自分の幸せに繋がっていきます。
相手を尊重し合いながらも、自分の意見や感情を表現することで、お互いがより豊かな人間関係を築けるでしょう。
支配やコントロールではなく、信頼と尊重のもとでお互いをサポートし合い、個々の夢や目標に向かって進むことが理想的です。夫婦それぞれが自分の人生を生きることで、共に歩む喜びが増します。これが、相手を尊重し、同時に自分自身を大切にする夫婦の在り方です。
3. 気持ちを効果的に伝える方法
そうは言っても、お互いが平等でいるためには、根本的に相手への感謝がなければ成り立ちません。
日本語や、日本の文化は、人に気持ちを言葉で伝えるのが苦手です。
日本の「察する文化」は良いところもありますが、夫婦の間では「言わなくてもわかるだろう」という考えは大きな落とし穴になりかねません。
お互いの存在を大切に
最も基本的でありながらも重要なのは、お互いの存在を大切にすることです。愛情表現が難しい言語なりに、お互いに感謝の気持ちを持ち、相手の存在を当たり前のものとせず、感謝の言葉をかけることで、お互いの絆をより深めることができます。
以下の記事が参考になるでしょう。
日常のほんの小さな習慣を変えてみてください。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
マザーテレサの言葉です。
4. 夫婦で愉しむ共通の趣味
夫婦は、日々の中で感じる些細な喜びを共有することで、絆を深めることができます。例えば、美味しいコーヒーに出会ったり、優れた映画を見つけたりした場合、それをシェアすることでお互いの日常がより豊かになります。
共通の趣味を見つける
ご夫婦でカウンセリングにいらしたカップルには、早いうちに夫婦で共通の趣味を見つけていただくことを提案しています。
夫婦関係が深まるポイントは、お互いの共通の興味を見つけ、それを共有することです。
趣味や好みが一致する場合は素晴らしいですが、そうでなくても新しい趣味や活動を共に見つけることができます。これにより、新しい経験を共有し、お互いの世界を広げることができます。
もっとも大きな効用は、夫婦で共通の友人ができることにあります。↓
趣味を通して知り合った友人は、いつか夫婦が何かの危機に直面した時、力を与えてくれる信頼できる先輩になってくれることもあるでしょう。
夫婦の会話が増える
最近では、体験型の教室がたくさんあります。男女、年齢問わず、参加できる趣味だと、世界が広がるでしょう。
一緒に陶芸や料理教室に参加することで、新しいことに挑戦し、一緒に楽しむ時間を作ることができます。これにより、お互いの新しい一面を発見でき、共通の趣味が生まれるかもしれません。
普段の生活で新しい発見や体験があれば、それを率直に相手に伝えましょう。
例えば、街中で見かけた面白いアートや読んだ感動的な記事、これらの日常の小さな発見を共有することで、お互いの好奇心をくすぐり、新しい会話のきっかけにもなります。
会話のない時間を愉しむ
ただ、こうしたお話をすると「夫婦の間には会話がなければならない」と思ってしまうかもしれません。
そう思い込むと、「うちは夫婦の会話がない」「相手の反応が薄い」などと、不満の原因になってしまいます。
会話がなければ、会話のない時間を愉しめばいいのです。
他人ならば、つい「この人、私と居てつまらないんじゃないかな?」などと思って、気をつかって、しゃべり続けて疲れてしまったこと、ありませんか?
夫婦ならば、気を使って、がんばってしゃべらなくても、「夫婦」であることに変わりないのです。
どうぞ安心して「沈黙」を楽しんでください。
「沈黙は金なり」と言いますもんね!!
今年も素敵な1日を❣️
ずっとハッピーがつづくマリッジライフサポーター
ティダテラス 照子
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