夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
現代社会では、夫婦共働き世帯が増え、家事や育児の負担が夫婦双方に平等に求められるようになってきました。
しかし、お互いのスケジュールを共有・管理することは、想像以上に難しく、喧嘩に発展してしまうことも少なくありません。
なぜ、スケジュール共有が喧嘩に繋がるのでしょうか?
- 予定通りにいかないことへのストレス
- 相手への不信感や不満や不安感
- 支配・コントロールしようとする気持ち
これらの気持ちの整理をせずに、スケジュール共有を続けると、
お互いにストレスになってしまいかねません。
スケジュール共有の心構え
夫婦の間でスケジュールを共有する時には、「緩めの心構え」をしておく必要があります。
1.予定通りにいかないことのストレス
仕事や育児など、予定通りにいかないことは日常茶飯事です。
予定通りにいかないことへのストレスを相手にぶつけてしまうと、喧嘩に発展してしまう可能性があります。
【心構え】
「予定通りにいかないのが当たり前だ」くらいに思っていて丁度良い。
自分が独身であれば、自分の時間は全て自分のために使うことができますが
「家族」ができれば、その分だけ、自分の思い通りに行かなくてもよい、
ましてや「育児」に関しては、思い通りに行くなんてことは
ほとんどないと思って良いくらいですよね。
そのように、緩めに考えておきましょう。
車のハンドルには「遊び」が必要なように、
自分のスケジュールは、詰め込みすぎないことが大切です。
「スケジュール通りに進まないこともあり!」と
あらかめじめ想定して、余裕をもっておきましょう。
2.相手への不信感や不満
相手のスケジュールを知っているばかりに、相手がスケジュール通りに行動しない場合には
腹がたってしまうこともあるでしょう。
また、相手の予定を把握できないと、不信感や不満を抱えてしまうこともあります。
特に、重要な予定を事前に伝えていなかったり、約束を破ったりするようなことがあれば、不信感はさらに高まってしまいます。
【心構え】
「把握しきれないこともお互い様」
夫婦であっても、お互いに日中の活動は別。
その全てを相手に把握してもらうことは、そもそも不可能です。
3.支配・コントロールしようとする気持ち
相手の全てのスケジュールを把握しないと気が済まない、というのは、
相手への支配です。
なかには、「自分のスケジュールを自分で書き込んだのに、実行しない!」
と相手を責める方もいらっしゃいますが、
攻めれば、相手は反発し、喧嘩に発展してしまう可能性があります。
【心構え】
相手のプライベートの場を奪わない気持ちが必要です。
育児、仕事、家庭と、忙しいスケジュールの中であっても、
相手のプライベートな交流や、趣味の時間などを受け入れる気持ちが
風通しの良い夫婦の関係を作ります。
円満なスケジュール共有・管理のための3つのヒント
では、夫婦間で喧嘩せずにスケジュールを共有・管理するにはどうすれば良いのでしょうか?
1.共通のツールを活用する
今更のご提案ですが
GoogleカレンダーやTimeTreeなどのアプリは、無料で利用できるものが多く、スマートフォンやパソコンから簡単にアクセスできますので、ぜひ、活用したいところですね。
夫婦で共通のツールを使うことで、お互いの予定を簡単に確認することができます。
2.定期的に情報共有の時間を設ける
週に1回など、定期的に情報共有の時間を設けることで、お互いの予定を把握し、話し合いをすることができます。
とはいえ、男性の中には、「会社でも会議、家でも会議なんていやだ!」という方もあるでしょう。
これも無理強いせず、お互いのできる範囲で確認できるといいですね。
3.「やりたいこと」の優先順位をつける
私たちは、つい「やるべきこと」を優先してしまうものですが、
実は、「やりたいこと」を優先する方が、心の健康を保つことができます。
手順はこちら
①今月、やりたいこと、やるべきことを1つずつ付箋に全て書き出す。
②「やりたいこと」の順に並べる。
③相手が「一番やりたいこと」をお互いに理解し、優先させてあげる
④「やるべきこと」のうち、自分たちがやらなくても良いことは他人に頼んだり、有料サービスを利用する。
「相手が6、自分が4のベネフィットを取る」という考えを大切にする
スケジュール管理は、あくまで二人が円滑に行動をするためのもの
スケジュール共有は、単に予定を管理するだけでなく、夫婦間のコミュニケーションを促進し、信頼関係を築くためのツールにもなります。
スケジュールを共有するなら、相手が6をとって良い、自分は4で良い
という気持ちをお互いに心がけていないと、
逆に相手を責める材料になってしまうこともあります。
夫婦間で喧嘩せずにスケジュールを管理するためには、
スケジュールを「相手を支配するネタにしない」という約束のもとに
行ってくださいね。
その他、以下の点にも注意すると良いでしょう。
- それぞれの性格やライフスタイルを考慮する
- 細かい部分は気にしすぎない
- ユーモアを忘れずに
夫婦それぞれの性格やライフスタイルを理解し、
お互いを尊重することが、
円満なスケジュール共有・管理を実現するための鍵となります。
スケジュール共有アプリの活用例
以下は、スケジュール共有アプリの活用例です。
- Googleカレンダー: 夫婦で共有できるカレンダーアプリです。予定の色分けやラベル機能など、様々な機能が利用できます。
- TimeTree: 家族や友人と共有できるカレンダーアプリです。チャット機能も搭載されているので、予定に関するコミュニケーションもスムーズに行えます。
- Todoist: 夫婦で共有できるタスク管理アプリです。タスクの作成や期限設定、リマインダー機能など、様々な機能が利用できます。
まとめ
夫婦間で喧嘩せずにスケジュールを共有・管理することは、円満な家庭生活を送るために非常に重要です。
上記のヒントや例を参考に、夫婦間でコミュニケーションをしっかりと取り、
ガチガチに締め付けるのでなく、お互いを尊重しながらスケジュール共有・管理を実現しましょう。
今年も素敵な1日を❣️
ずっとハッピーがつづくマリッジライフサポーター
ティダテラス 照子
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