夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
カウンセリングの場でよくお聞きする言葉が
「価値観が合わない」ということ。
不思議ですよね。
恋人だった時代には、「価値観が合う」と思っていたのに、
夫婦になって時間が経つと
「価値観」が合わなくなるって。
夫婦の目的地は?
目的地への地図を持っているか?
人生を航海に例えるならば、結婚生活はまさに大きな海を、夫婦で力を合わせて渡っていく
壮大なクルーズですよね。
夫婦カウンセリングの場で
「さて、お二人の目的地はどこですか?」
とお尋ねすると、ほとんどの方が黙ってしまいます。
漠然とした「幸せ」イメージに彩られた婚活ビジネスに乗って
「結婚」というゴールにたどり着き、
「結婚したら幸せになれる」と思っていたけれど、
実は、そこから先のことがイメージを夫婦二人で擦り合わせたことがないのです。
夫婦の幸せのイメージは、
それぞれが育った家庭で育まれます。
夫さんは、自分が育った家庭の父母から
妻さんも、育った家庭の父母から
それぞれに漠然とした「結婚のイメージ」を持っています。
つまり、二人の持っている「結婚」の地図は違っていて当然なのです。
「結婚はゴールではない」と言いますが
まさに夫婦の新しい地図を作ることが、結婚生活ということになります。
どちらが船長でも構いません。
でも、一艘の船を操るわけですから、役割分担は必要ですよね。
目的地はどこなのか、
嵐の時はどこに避難するのか
決めておく必要もあるでしょう。
夫婦の幸せの目的地を決める
どんなプロジェクトでも
ゴールを思い描くということは大切ですね。
では、夫婦の幸せのゴールとはどんなことなのでしょうか?
カウンセリングにいらしたご夫婦にどんな生き方をしたいですか?
とお聞きすると、
- 仕事や家庭をリードしていきたい人
- 後ろからそっと応援したり包み込みたい人
- 自由で在りたい人
- ありのままでいたい人
- 自己管理をきちんとしたい人
その組み合わせは様々ですが、みなさんそれぞれに「価値観」をお持ちです。
どの価値観にも間違いはなく、どれも正しいけれど、
夫婦という関係の中で
より声が大きい方、より力の強い方が
パートナーの価値観を圧することで摩擦が起こっています。
「価値観」を合わせるというのは
土台、無理なことです。
夫婦であれ、他人なのですから
相手の感じている大切なことよりも
自分が感じている大切なことに合わせさせるなど
到底できないのですから。
夫婦の間では、むしろ
「これだけは絶対、いやだよね!」という、「許せない1つ」が一致していれば良い
そんな風に考えてみませんか?
「価値観」を押し付けない余白
相手を、あなたの「価値観」でがんじがらめにするのでなく
あなたの期待に答えさせようと躍起になるのでなく
支配するのではなく
たった1つの「許せないこと」を基点にして
他を自由に手放していく
相手を信頼して、任せていく
一艘の船に船長は2人も必要ないのですから
相手に任せたことに立ち入らず
おおらかに構えていく気持ちの余白が大切です。
メメント・モリ
「メメント・モリ」という言葉を聞いたことがおありでしょうか?
古いラテン語で「人間はいつか死ぬもの。今を楽しめ」という意味だそうです。
オーストラリアの作家、ブロニー・ウエアは、
緩和ケアの患者を看取る介護人としての長年の経験から
『死ぬ瞬間の5つの後悔』を出版し、
26各国語に翻訳され多くの人に読まれています。
死ぬ瞬間に
「もっとお金を儲ければよかった」という人は
一人もいなかったそうです。
『死ぬ瞬間の5つの後悔』ブロニー・ウエア
自分に正直な人生を生きればよかった
働きすぎなければよかった
思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
友人と連絡を取り続ければよかった
幸せをあきらめなければよかった
「幸せ」とは、仕事の成功だけではなく家庭の成功もあって
成り立つことですね。
上の5つの思いを、もっとも伝えたい相手こそ
あなたのパートナーなのではありませんか?
夫婦の関係なのではないでしょうか?
自分の「価値観」で相手をしばるのではなく
相手が幸せに生きることを邪魔せず
応援できること
夫婦の共通の目標を考えるとき、
これらのことを参考にしてみてはどうでしょうか。
今年も素敵な1日を❣️
ずっとハッピーがつづくマリッジライフサポーター
ティダテラス 照子
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