
断捨離®︎提唱者のやましたひでこさんは、著書『断捨離したいナンバーワン、それは夫です』の中で次のようにおっしゃっています。
『どんな夫婦であれ、配偶者はお互いの使役動物ではありません。一個の人格として尊重すべき存在なのです。』
けれども夫婦の問題を抱える多くの方は、「夫(妻)に○○させるにはどうしたらいいでしょう?」、あるいは「夫(妻)に○○してもらうにはどうしたらいいでしょう?」と質問なさいます。
もしもあなたが逆の立場だったら、ご自身がしたくないことをパートナーに強要されて、できるでしょうか?
○○のところに、様々な言葉を当てはめてみましょうね。
「夫にモノを捨てさせるにはどうしたらいいでしょう?」
「妻に実家の親と仲良くさせるにはどうしたらいいでしょう?」
○○に入れる言葉は、「家事」「喫煙」「借金」「暴力」「セックス」etc・・・枚挙に遑がありません。
こうしたことは日常茶飯事ですが、実は自分の期待通りに「夫(妻)は行動するべきだ!」という強いコントロール願望を持っています。
ところが残念なことに、自分が相手をコントロールしようと思っていることに気づいていないことが多いのです。
自分の期待通りに行動してくれないパートナーに失望し、「相手が悪い」、「相手が足りない」「相手がわかってくれない」→自分は悪くない
という図式で、パートナーに怒りを燃やし続けることで、かえってご自分の「幸せ」への訴求を、ご自身で閉ざしている場合も少なくありません。
本当の原因は、パートナーが悪いからではなく、「足りないものばかりを見てしまう」ご自身の心の在り様なのです。
パートナーであっても、結婚していても相手には、相手の領域があり、相手の意思があり、あなたと同じように「自分の思うように、よりよく生きる」ことを望んでいる存在です。そのプロセスの中で、あなたに出会い結婚したのですから、そもそも、あなたに対して邪悪な気持ちを以って人生を破壊するようなモンスターではないのです。
あなたのパートナーは、凶暴なライオンではなく、あなたの荷物を運ぶロバでもありません。あなたの期待に応えるために生まれてきた王子さまでもありません。
ポイント
夫婦であっても、境界線を知ること
その境界線を学ぶキッカケとして、断捨離®︎ほど良いお稽古はないでしょう。
断捨離=単にモノを捨てること、ではありません。
家の中のモノを見渡し、向き合うことによって、あなたとパートナーとの関係性が見えてきます。
「妻(夫)のモノばかり多くて耐えられない!」「夫のモノが邪魔に見える」なんておっしゃる方は、要注意!
妻さん(夫さん)は、家に自分のモノを置くことで自分のナワバリを増やす陣取り合戦をしているだけです。
断捨離してモノを捨てる場面では、見たくない現実も、見ざるを得ない状況になることもあります。
けれど、そこに向き合うことによって、あなた自身が過去に何を大切に生きてきたのか、未来に何を大切に生きてゆきたいのか、今はどこに居るのか、が見えてくるのです。
余計なモノを捨て、今の自分に必要なモノだけを残して行けば、あなたご自身が気づかないあなたの潜在的なモノがおのずとあらわになるでしょう。
そして、私が最も大切だと感じる断捨離®︎のポイントは、
ポイント
夫のモノであっても、勝手に捨てないこと=相手の領域に踏み込まない
たかが断捨離、されど断捨離。
夫婦の関係を改善するキッカケとして、まず断捨離してみることをオススメします!
どこまでが自分の領域なのか、どこからが相手の領域なのか、その領域の中で自分はどう生きたいのかを考える、断捨離で養う感覚が、夫婦の関係改善に必ず役に立ちます。
断捨離®︎トレーナー木村のりこさんのブログはこちらからどうぞ!↓
あなたのマリッジライフが今日もハッピーでありますように!
ティダテラス 照子