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夫が謝らない理由とその対処法:夫婦円満の秘訣10選

夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。

多くの夫婦が経験する問題の一つに、夫が妻に対して謝らないという状況があります。例えば、「うちの夫、絶対謝らないんです!明らかに自分が悪いのに!」という声がよく聞かれます。これは、夫婦喧嘩の際に妻が口で謝る一方で、夫が謝罪を拒む状況を表しています。では、なぜ夫は謝らないのでしょうか?

下記の記事でも、「夫が謝らない」問題を扱いましたが

「謝らないんじゃなくて、謝れないんです!夫って!」

この記事ではもう少し丁寧に掘り下げてお伝えします。

夫が謝らない背景には、プライドの高さや自己防衛、謝る文化の欠如、ストレスや疲労などがあります。

しかし、見逃してはならないのは、自尊心やプライドの問題だけではなく、男性と女性のコミュニケーションスタイルの違いに起因する部分です。

男性は「言葉」よりも「行動」を重視する傾向があり、そのために謝罪の言葉を求められても、それが必要だと感じないのです。したがって、妻は夫の行動に注目し、夫の気持ちを理解するコミュニケーションを取ることが重要です。

夫婦のすれ違いについては、相手を責めるのではなく、冷静な対話や共感によって、この問題に対応することが大切です。本記事では、夫が謝らない理由とその対処法を詳しく解説し、夫婦円満の秘訣をお伝えします。

謝らない夫

夫が謝らない理由とその対処法

男性の行動重視の傾向

男性は一般的に、問題解決において「行動」が重要だと考えます。例えば、夫が何か問題を引き起こした場合、彼はその問題に対する解決策を見つけ、それを実行することで「問題は解決した」と感じます。そのため、「謝罪」という言葉よりも、「行動」を変えることによって既に謝ったつもりでいるのです。

自尊心とプライド

男性にとって、謝罪はしばしば自尊心やプライドに関わる問題となります。謝罪することは自分の過ちを認めることになりますが、それが自己評価を低下させると感じる男性も少なくありません。このため、謝罪を避ける傾向があります。

また、高学歴や高い社会的地位を持つ夫の中には、自分の誇りやプライドが高く、謝ることを苦手とする人もいます。特に、学歴や職業に強くこだわりを持っている場合、自分の非を認めることが難しくなる傾向があります。

自己防衛のため

過去のトラウマ

幼少期に厳しい育ちを経験した夫の中には、謝ることに強い抵抗を感じる人もいます。過去の辛い経験から、謝ることを弱さや無力さと結びつけ、自己防衛的に避けようとするのです。例えば、子供の頃に親から過度に叱責され、謝ることを強要された経験を持つ夫が、大人になっても謝ることに強い抵抗を感じるというケースがあります。

心理的な防衛機制

プライドを傷つけられた場合などに、自分の中に起こる感情、できれば感じたくないような悲しみや辛さを、人は怒りで表現することがあります。

逆ギレしてしまったり、暴言や暴力、あるいは押し黙ってしまうことも、怒りの表現の1つです。

自分の心の中に起こる悲しみの大波と向き合うことを避け、怒りにすり替えることで、自分の心をまもろうとしているのです。

このような場合に、「売り言葉に買い言葉」をしてしまうと、夫婦の問題はこじれてしまいます。

妻が夫に求めるもの

「行動」と「結果」だけではない、心の安定

例えば、どんなに立派は家に住み、立派な車を持ち、何不自由のない暮らしを夫から与えられたとしても、女性は、夫との心の交流がなければ安心感を感じることができません。

女性の感情重視の傾向

女性は「心を感じることができる言葉」を重視します。謝罪の言葉がないと、相手が本当に反省しているのか、愛情を持っているのかがわからず、不満を感じることが多いのです。つまり、女性は言葉によって相手の気持ちを確認したいと考えます。

記念日に、レストランで夫と食事をすることが大切なのではなく、本当のご馳走は、「夫との会話」なのです。

謝罪を求める無駄な努力

しかしながら、女性が夫に謝罪を求める場合に、以下のような行動は無駄になることが多いです。

  1. 話し合い: 「話し合い」と言いながら、実は夫を責めるパターンが多くなりがちです。「なんで〜してくれないの?」「何度言っても、変わらないよね」など、相手を責める言葉は逆効果です。相手は押し黙るか、その場限りの言いのがれをするか、あるいは逆ギレして戦いモードに突入しがちです。
  2. 過去の出来事を持ち出して謝罪を求める: 「あなたはいつもそうだよね」「あのときもそうだったよね」などと、過去の出来事を持ち出して責めると、火に油を注ぐ形になり感情的に相手を言い負かすことに集中してしまい、今起こっている問題の解決は置き去りになることもあります。
  3. 自己反省を促す: パートナーに欠点をズバリ指摘されて、自ら素直に反省し、変わる努力をすることは殆どないでしょう。むしろ頑なになり、ガミガミ言う妻から気持ちは離れて行くこともあります。

 

夫が謝らないことによる夫婦関係への影響

夫が謝らないことは、夫婦関係に深刻な影響を与える可能性があります。以下に、その具体的な影響について詳しく説明します。

感情的な距離感の増加

 

コミュニケーションの減少

夫が謝らないことで、妻は感情的な孤独感を感じ、夫婦間の距離感が増す可能性があります。妻は夫に対して不信感を抱き、心理的に夫から離れていくことで、夫婦関係が悪化していきます。例えば、夫婦の会話が減少し、一緒に過ごす時間が少なくなるなどの変化が現れます。これが、「性格が合わない」という感覚につながっていくのです。

厚生労働省の資料『司法統計』によると、「性格の不一致」は、離婚の原因の第一位になっています。また、夫婦間のコミュニケーション不足が、子育てや家計管理などの問題にも影響を与えることが指摘されています。

 

信頼関係の崩壊

夫婦問題カウンセラーとしての経験値から言えば、妻が夫に対して怒っている状態であれば、なんとか修復が可能です。

しかし、妻が夫について関心を失くし、夫がどのような人生を送ろうとも気にならない、という状態になり、夫婦としての信頼関係が崩れてしまった後では、修復は難しくなります。

この段階になって初めて、危機感を感じて相談に見える男性も少なくありません。そうなる前に、カウンセリングを受けられることをお勧めします。

 

夫が謝らないことへの対処法

感情的なぶつかり合いは避ける

寸止めのテクニック

夫婦喧嘩が激化する前に、一旦その場を離れることが有効です。例えば、トイレに行く、コンビニに出かけるなどして、時間を置くことが大切です。これにより、冷静になる時間を持ち、感情的な爆発を避けることができます。また、夫婦間の取り決めとして、「感情が高まりそうになった時に、相手が席を外しても決して追いかけない」というルールを設けておくのが良いでしょう。

一旦、物理的に距離を置くことで冷静になることができてから、あらためて話し合いの場を設けることが賢明です。

冷静に対話する

タイミングを選ぶ

夜に、夫婦の話し合いをするのはお勧めしません。食後などのゆったりした時間であっても、お酒が入っていたり、仕事で疲れていたり、子供が起きていたりなどで、お互いに感情の沸点が低くなりがちです。夫婦喧嘩の多くは夜に起こっているそうです。

夫婦の話し合いは、

夫が落ち着いている時、例えば休日の午後などに話し合いの場を設けましょう。感情的になっている最中は避けなければなりません。話し合いは、お互いが冷静になれる日中の時間帯、子供がいる場合には、子供を実家やシッターさんに預けて、落ち着いたカフェなどを選びましょう。

人目があることで、お互いに激昂することなく冷静な話し合いをすることができます。また、二人で座る場合、対面で座るよりも、テーブルを囲んで90度に座って話す方が話しやすい場合もあります。

冷静さを保つ訓練

話し合いの前に深呼吸をしたり、瞑想を行ったりして自分自身の感情をコントロールする練習をしておくと良いでしょう。イェール大学で学び、米国で精神科医として18年診療に当たった久賀谷亮氏は、著書の中で瞑想を行うことで怒りの感情をコントロールしやすくなることが示唆しています。『世界のエリートがやっている最高の休息法』(著:久賀谷亮)

普段から瞑想を習慣づけておくことで、冷静に対話することができるでしょう。

共感を示す

相手の気持ちを理解する

夫の立場に立って考えてみましょう。ストレスや疲労など、謝れない理由があるかもしれません。夫の置かれている環境を理解し、共感的な態度を示すことが大切です。

自分の気持ちも伝える

夫の気持ちを受け止めつつ、妻である自分の感情も率直に伝えましょう。

「なんであなたは謝ってくれないの!?」というYouメッセージではなく、

「あなたを責めているのではなく、私はこう感じている」と、アイ(I)メッセージを使って伝えることが効果的です。

アイメッセージの使い方を参考に、自分の気持ちを正直に、かつ相手を攻撃せずに表現する練習をしてみてください。

 

仲直りを優先する

夫婦喧嘩では、どちらかが100%悪いということは稀です。重要なのは、相手を言い負かし、謝らせることが目的なのではなく、互いに謝罪し、仲直りすることです。

例えば、妻が「昨日はイヤな気分にさせてごめんなさい。あなたが行動を変えてくれたことはわかった。それはありがとうね。でも、ちゃんと言葉で言ってくれないとわからないんだよね」と

相手を嫌な気持ちにさせたことについて謝るのなら、「ごめんね」も言いやすいはずです。

「相手が謝らない限り、こちらも謝りたくない!」という気持ちも分かりますが、夫婦の関係を修復したいと思うなら、「負けて勝つ」覚悟も必要です。

コミュニケーションの改善

夫婦間で重要なのは、相手の感情を理解するための「言葉」です。

相手を責める話し合いではなく、相手の感情に寄り添う言葉を使うことで、より良いコミュニケーションが取れます。

例えば、「あなたがしてくれたことに感謝している。でも、私もあなたにこうして欲しいと思っている」と、まず感謝の言葉を先に置くことで、自分の思いも伝えやすくなります。

行動を観察する

夫が謝らないと感じた時には、夫の行動に注目してみてください。

夫が問題を解決するためにどのような行動を取っているのかを見ることで、夫の謝罪の意図を理解することができます。

例えば、夫が家事を手伝うようになったり、子供の面倒を見る頻度が増えたりすることがあれば、それは夫なりの謝罪の形であると理解できます。

感情を共有する

互いの感情を率直に共有することも重要です。

妻が自分の感情を夫に伝えることで、夫も自分の感情を表現しやすくなります。

例えば、「私はあなたが謝ってくれると、もっと安心できるんだ」というように、自分の感情をアイメッセージで具体的に伝えることで、夫もそれに応じた行動を取るようになるでしょう。

専門家の助言を求める

カウンセリングを受ける

欧米ではホームカウンセラーとして、夫婦の間を取り持つカウンセラーは身近にいます。

夫婦のカウンセリングを受けることは、以前は実際にカウンセリングの場に行くということは敷居が高かったかもしれません。今は、オンラインが普及したことにより、以前よりも手軽になってきました。

仕事帰りに駅のブースからスマホで、カウンセリングを受けられる方も増えています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

三枝照子へのご相談は、ティダテラス へどうぞ。

まとめ

夫が謝らない理由は、自尊心やプライド、自己防衛、ストレスや、男性と女性のコミュニケーションスタイルの違いによるものです。夫が謝罪の言葉を避けるのは、彼が「行動」を重視しているからです。夫婦間で愛情を示し、関係を深めるためには、妻が夫の行動に注目し、互いの感情を理解することが重要です。

具体的には、喧嘩の際に一旦その場を離れる、仲直りを優先する、感情を共有する、夫の行動を観察するなどの方法を実践することが推奨されます。これにより、夫婦間の信頼と理解が深まり、より良い関係を築くことができるでしょう。

 

夫との

仲直りは、お早めに❣️

今日も素敵な1日を❣️

ずっとハッピーがつづくマリッジライフサポーター

ティダテラス 照子

 

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