「多様性」という言葉が多く使われるようになり、あたかも男性が育児に関わることも多様性の1つであるかのように言われます。
男性が育児休暇を取得できることが当たり前の世の中になることが望まれますが、果たして、それだけで良いのでしょうか?
かつて子育ては女性の仕事と言われた時代から、夫婦共に子育てに関わる意識に変わってきたことは喜ばしいことです。
ですが、離婚に直面した男性の中には、「子どもの世話はほとんど自分がやってきました。寝かしつけ、オムツ替え、風呂に入れるなど、自分がやってきたのに、ある日突然、妻が子どもを連れて出て行ってしまった」と言う方が少なくありません。
ここにイクメンの落とし穴があるのです。
時代を背景にして「父親が子育てに積極的に関わるのは、いいことだ!」という意識が進んで来ています。
頑張り屋さんの夫さんたちは、本当はゆっくり寝たい休日でも子どもの世話を買って出ます。
「自分はちゃんとやっているぞ!子どもの世話を手伝っているぞ!」
自分が子どもを連れ出せば、妻は自分の時間が持てるはず、と思うでしょう。
ところで、夫さんがお子さんを連れ出しているしばしの間、妻は何をしているでしょう?
ゆっくりお茶でも飲んでいるとでも思いますか?
たいていの妻はその間、掃除機をかけ、夫の洗濯物を洗い、一週間分の買い物と作り置きをしているのです。
平日は、仕事を終えると一刻を惜しんで、走って保育園へ子どもを迎えに行き、一刻を惜しんで台所に立ち、一刻を惜しんで明日の準備に追われているのです。時代が変わったとは言え、家事や育児を中心的に担っているのは女性であることに変わりありません。
夫婦共働きであろうと主婦であろうと、夫さんたちが思う以上に妻は激務の日々を走り続けているはずです。
残念ながら、夫さんたちが「ちゃんと子育てを世話をしている」と思う意識では、足りていないことの方が多いわけです。
そんな妻たちに、夫さんたちはちゃんと労いの言葉をかけているでしょうか?
「子どもの世話をする」のではなく、「妻をサポートする」
大切なのは「夫婦」のパートナーシップです。子どもより、妻が第一!生きてく単位は夫婦です!
「子どもにとって良い父親」でも、妻への配慮やねぎらいがなければ、妻にとっては「勝手な父親」でしかありません。
育児休暇を取るのなら、記念日には妻をねぎらう休暇を取ってください。
女性は心のつながりがあってこそ、どんなに子育てが忙しくても幸せを感じることができるのです。
そして夫婦の関係が良ければ、子どもは健やかに育つものです。
ポイント
・妻が第一!!
・夫婦の記念日には、子どもを預けて夫婦で過ごす
・妻が一人で過ごせる時間を作れるようサポートする
・「手伝っている」ではなく、「サポートする」という意識が大切。
あなたのマリッジライフがずっとハッピーでありますように
ティダテラス 照子